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『ザ・ノンフィクション』、番組を利用した宣伝? 出演のトレーダー、利益率が“あり得ない”と物議に

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画像はイメージです

 13日放送の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で取り上げられた青年の言動が、視聴者の間で困惑を集めている。

 この日、番組で取り上げられたのは、熊本から所持金10万円を手に上京してきた「サワガニケイタ」という青年。「ビッグになる」と宣言し、当初は自身も実業家を目ざして、有名な社長の元をアポなしで訪問したりなどしていたものの、途中で参加した名刺交換会でFXを勧められ、スマホで取引を開始。1週間で15万円を稼ぐと、知り合った青年実業家の元に居候させてもらうことになり、その後2か月で297万円、その1か月後には700万円の利益になったと青年は明かし、全身ブランド品で身を固めていた。

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 その後、青年は一度熊本へ帰り、最終的に再び上京してホテル暮らしをし、「FX界でナンバーワンを取る」と次の目標を口にしていた。しかし、2万円から始めた投資が、数か月で700万円になるということは通常ではあり得ないこと。資金の数倍~数十倍の金額の取引を可能にするレバレッジをかけていると思われるが、国内FX業者の最大レバレッジは25倍で、短期間で2万円を700万円にするには、3000倍のレバレッジでの取引も可能な海外FXで取引を行わなければ、現実的には不可能となる。

 海外FXについては、独立行政法人・国民生活センターも「儲かってるのに出金できない!?海外FX取引をめぐるトラブルにご注意」という注意喚起を公式サイトにアップしており、利益が出ているにも関わらず出金できないというトラブルが続出しているとのこと。また、高いレバレッジであればあるほどリスクも大きく、成功した際の利益は大きいものの、逆に大損してしまうことも。番組ではそうした注意喚起を行わなかったため、「これでFXハマる人が出たらどうするの?」「かなり危険な方法だと思う」「これ見てFXに夢があると勘違いする人が出たらどうするんだろう」といった心配の声が寄せられていた。

 また、青年はFXの取引画面を見せたものの、取引の担保となる「証拠金」が0円になっていたことや、トレード履歴は見せなかったことから、「あの取引画面、デモ画面じゃないの?」「番組利用した情報商材の宣言と思えてきた」「『ザ・ノンフィクションでも紹介された2万円を700万円にした男』っていう商材が売り出されそう」と、実際にはFXで利益を出したわけではなく、利益を出したと番組で宣言することで、その後の情報商材の宣伝につなげる手法では? といった指摘も集まっていた。

 番組自体が宣伝に利用された可能性も高く、視聴者の不安が多く残ることとなった今回の放送。多くの困惑の声が寄せられてしまっていた。

記事内の引用について
国民生活センター公式サイトより http://www.kokusen.go.jp/index.html
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140619_1.html

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