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中居の手越へのさりげないコメントに称賛 2020年上半期は芸能人の名フォローが話題に

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ナインティナイン・岡村隆史

 早くも2020年の半分が過ぎたが、上半期は芸能スキャンダルが相次いだと言える。そこで目立ったのが、周囲の人間の名フォローだろう。特に印象深い3つのケースを振り返ってみたい。

 ナインティナインの岡村隆史は、4月にレギュラー深夜ラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)で、性風俗店に勤務する女性に対する蔑視とも取れる発言がネットで大炎上してしまった。翌週の放送に、相方の矢部浩之が飛び入りし公開説教を行った。独身の立場を批判するなど厳しすぎるといった声もあったが、「本気で叱る」姿勢は名フォローだった。さらに、コンビでのプライベート会話が10年以上ないなど不仲状態にあったと裏側も語られた。矢部は3週に渡って出演し、5年半ぶりに2人そろっての『ナインティナインのオールナイトニッポン』の復活が宣言された。相方のピンチに寄り添い、さらにコンビの関係性も回復する理想的な着地を見せた。

 6月に『週刊文春』(文藝春秋)で、複数の女性との不倫関係が報じられたアンジャッシュの渡部建は、同誌で経緯報告はしたものの、現在まで謝罪会見は行っていない。ただ、6月12日に渡部がレギュラーを務めるラジオ番組『GOLD RUSH』(J-WAVE)に相方の児嶋一哉が代理出演し、涙ながらに謝罪した。言葉に詰まりながらの謝罪は、渡部のようなスマートな喋りでない分、意気を感じさせる名フォローを生み出したと言えるだろう。

 ジャニーズ事務所退所とNEWS脱退を6月19日に突如発表した手越祐也は、23日夜に会見を開く。自粛期間中への飲み歩きへの反省の言葉よりも、これからのビジョンを前面に押し出す「スーパーポジティブ」ぶりは、賛否両論を巻き起こした。これに対し、事務所の先輩であった元SMAPの中居正広が、28日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演。ルールを破った部分は反省しないといけないとしながらも、態度だけを見て即座に炎上してしまうネット社会の反応には、「ちょっと待ってあげて欲しい」とさりげない言葉を添えることで名フォローとなった。

 不祥事の事後対応として求められる謝罪や釈明会見は、「火に油」となってしまうことが少なくない。やはり、これからは周囲がどういったフォローを加えていくかも重要な要素となりそうだ。

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