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今年は中止!新日本プロレス『レスリングどんたく』の歴史

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福岡PayPayドーム

 新日本プロレスのゴールデンウィーク恒例のビッグマッチ『レスリングどんたく』福岡・福岡国際センター大会(5月3、4日)が、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令により中止となってしまった。

 『レスリングどんたく』は、1993年に福岡ドーム(現・福岡PayPayドーム)のこけら落としを記念して、1989年から東京ドームで定期的に興行を開催していた新日本が初開催した。55,000人を動員し、藤原喜明の新日本マット復帰をはじめ、当時WWF(現・WWE)世界ヘビー級王者だったハルク・ホーガンが、古巣の新日本とWWFの契約選手でありながら、単独で複数試合契約。ノンタイトルマッチながらIWGPヘビー級王者で、アメリカでWWFのライバル団体だったWCWのトップレスラーだったグレート・ムタとのドリームマッチが実現した。メインイベントでは、アントニオ猪木と藤波辰爾の師弟タッグが、長州力&天龍源一郎のライバルタッグと対決。猪木と天龍はこれが初対決で、全国からプロレスファンが福岡に集結したのだ。

 翌年は猪木のファイナルカウントダウン第1弾として、猪木とムタのシングルマッチが実現。当時は諸事情により、この試合がリアルタイムでテレビ中継されなかった(後日放送)ため、53,000人を動員している。1995年は猪木が北尾光司とタッグを結成し、長州&天龍と対戦。長州と北尾の禁断の対決が話題となった。
 この大会から5年間休んだのち、2000年に再び福岡ドームへ進出。メインイベントはIWGPヘビー級王者の佐々木健介がパワーウォリアーに扮して、北斗晶を引き連れて登場し、ムタを破っている。現在のところ最後の福岡ドーム開催となっている2001年の第1試合は、真壁伸也(現・刀義)&柴田勝頼対棚橋弘至&井上亘がラインナップされたのは興味深いところ。メインでは長州&中西学が、小川直也&村上和成と対戦し勝利を収めているが、プロレスと格闘技の間で揺れる時期を象徴するような大会だった。

 2009年に会場を福岡国際センターに変更して、『レスリングどんたく』が復活。最後の同大会で第1試合に出場していた棚橋弘至がIWGPヘビー級王者として、メインで後藤洋央紀の挑戦を退けた。ここから昨年まで11年連続で開催。2010年には真壁が、2014年にはAJスタイルズがIWGP初戴冠を果たすなど、数々のドラマを生み出してきた。2018年からは2連戦で開催しており、イラストレーター坂井永年氏が描くロゴとポスターも注目されている。
 今年は残念ながら中止になってしまったが、再び『レスリングどんたく』を福岡ドームで開催する可能性はゼロではない。むしろ年々可能性が高まっているのではないだろうか。近い将来『レスリングどんたく』の福岡PayPayドーム大会が開催されることを大いに期待したい。

※敬称略
(どら増田)

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