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大相撲、40度高熱の千代丸に「特別扱い」の声が 発熱2日でコロナ検査へ、一部の批判に反論も

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画像はイメージです

 大相撲春場所(大阪・エディオンアリーナ大阪)を発熱のため休場している幕内・千代丸。その千代丸が新型コロナウイルスの感染有無を調べるため、PCR検査を受けることになったと16日に複数メディアが報道した。

 PCR検査とは、微量の検体から病原体の有無を確かめる検査のこと。新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザや結核などの病気にも用いられている検査方法である。

 千代丸は15日の8日目を39.7度の高熱が出たため休場。しかし、9日目の16日も熱は下がらず逆に40度に達して休場したため、ネット上の相撲ファンからは「もしかしたらコロナかも」と心配する声が寄せられていた。

 しかし、今回の一件を受けた一部ネットユーザーからは、「一般人は症状が4日続いたらって言われてるのに、なんでこの力士は2日しか経ってないのに検査受けられるんだ」、「現役力士と言えども、厚労省の検査基準には則るべきだろ」、「病院たらい回しにされてる人も多いのに、力士は特別扱いでそんな簡単に検査してもらえるのか」と批判の声が複数挙がっている。

 厚生労働省が作成した文書『新型コロナウイルス感染症に関する行政検査について』によると、PCR検査を受けられるのは原則として「“37.5度以上の発熱かつ呼吸器症状”かつ“感染確定者、もしくは流行地域に渡航または居住していた者と濃厚接触歴がある”」、もしくは「医師が総合的に判断した結果、新型コロナ感染を疑う」という条件に該当する患者が対象。

 また、同じく厚労省作成の文書『新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安』には、「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方(解熱剤を飲み続けなければならない方も同様)」、または「強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある」という基準も示されている。

 上記の症状がある対象者が、最寄りの医療機関などでの診察によりインフルエンザなどの感染症が否定された場合、患者は各都道府県の帰国者・接触者相談センターへの連絡・相談を経た上で、「帰国者・接触者外来」を受診。公的保険が適用される前は、その上で保健所が医療機関に対し認めた場合のみ検査を受けることができた。

 公的保険の適用が始まった3月6日以降は、PCR検査はこれまでの各自治体の保健当局による「行政検査」から保険適用に。そのため、現在は渡航歴や濃厚接触などの条件がなくなり、「帰国者・接触者外来」の医師が必要と判断すれば保健所を通さずに検査が受けられるようになった。

 ただ、ネット上では3月13日にも「咳が一週間以上続き、更に4日以上熱が続いているのに病院をたらい回され検査してもらえなかった」との声や、3月15日には「38度の高熱になって、2つ目の病院でようやく検査を受けれた」という報告もあるなど、検査を受けられるかどうかにバラつきがある様子がうかがえた。

 日本ではまだ有名人がPCR検査を受けた、もしくは新型コロナに感染したとは伝えられていないため、今回の批判に関しては「有名云々関係なく、医者が必要と判断したから検査するまででしょ」、「上裸で稽古や取組をする力士は一般人に比べて濃厚接触・罹患のリスク高いから、多少優先的に検査するのも間違いではないと思う」、「力士の中には持病持ちの人も多いから、すぐ対応できるならそれに越したことはないんじゃないの?」といった指摘や苦言も多数寄せられている。

文 / 柴田雅人

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