search
とじる
トップ > 社会 > 山口組初代命日 兵庫県警が“牽制” 警戒区域内で直系組長が墓参

山口組初代命日 兵庫県警が“牽制” 警戒区域内で直系組長が墓参

pic pic

提供:週刊実話

 多くの犠牲者を出した阪神・淡路大震災から25年が経った1月17日、兵庫県内各地で鎮魂の祈りが捧げられた。この日は、山口組の創始者・山口春吉初代の祥月命日でもあり、警察当局は六代目山口組(司忍組長)の動向を警戒していた。春吉初代と実子の山口登二代目が眠る墓は神戸市内にあり、特定抗争指定によって厳しい規制が掛かる「警戒区域」に当たるからだ。

 1月7日に官報で公示され、特定抗争指定の効力が発生して以降は、警戒区域内で組員5人以上が集まると即逮捕となる。まだ摘発された事例はないが、効力発生の数日後、同じく警戒区域に定められた大阪市内で、六代目山口組の直参と組員らが、大阪府警から警告を受けたという。

「規制では“多数”で集まっちゃいかんいうことで、その人数はおおむね5人とされとる。大阪でのケースは、直参を数人の組員が迎えに行ったところやったらしいが、5人に満たなかったもんで大阪府警は逮捕を断念したようや。けど、なんでも一番乗りを狙う“初モノ好き”の府警のことやから、余計に監視の目を強めたはずや」(地元記者)

 兵庫県では、六代目山口組と神戸山口組(井上邦雄組長)の本部がある神戸市の他に、淡路市、姫路市、尼崎市が警戒区域に定められており、歴代組長の命日墓参も、例年のように多くの最高幹部らが揃って行うことができなくなった。

 効力が発生する前に行われた総本部近くにある神社への初詣すら、最高幹部ら4人という布陣で行われた。さらに警察当局がピリピリしている現状で、どういった墓参方式になるのか、注目されたのである。

 当日の早朝、吐く息も白い冬の空気の中で、標高403メートルの山に広がる広大な霊園に本誌取材班が到着すると、山口家の墓所に人けはなく静まり返っていた。通常ならば、すでに墓参が終了している午前9時半すぎになっても、六代目山口組関係者は現れず、地元の兵庫県警から捜査員総勢8人が姿を見せた。警戒区域内で「5人以上集まらないか」の確認に訪れたようだ。

 すると、午前10時ごろに高級ミニバンが到着し、墓所近くの駐車スペースに停止。事務局長の篠原重則幹部(二代目若林組組長=香川)が、配下の組員3人を従えて降り立ったのだ。

 例年と様子が異なるのは、人数だけではなかった。総本部詰めの組員が、直参の到着前に来て墓参の準備を進めてきたが、今回は篠原幹部の乗る車両に花やお供物、水桶、柄杓などが積まれてあった。総本部が立入禁止となったため、篠原幹部が墓参に必要な物を持参しており、特定抗争指定の影響がみられた。

 しかし、当の篠原幹部は組員らに淡々と指示を出し、墓所を清掃。花を供えるなど墓参準備を終えると、篠原幹部は墓前に足を運び、墓石を水で清めたのち、静かに手を合わせた。続いて、近くにある二代目時代の大幹部らの墓所にも墓参。午前10時半すぎには引き揚げたのである。

「4人での墓参であり、警戒区域内での禁止事項に抵触しなかったが、大阪では組員が5人に満たなくとも警告を受けていたため、今回も“リスク”はあった。それを承知の上で、篠原幹部は六代目山口組代表として墓参したのだろう。どういう状況になろうとも、司六代目が掲げる『先人顕彰』の方針は、今後も貫かれていくということだ」(山口組ウオッチャー)

 1月27日には、志半ばで一和会系ヒットマンの凶弾に倒れた竹中正久・山口組四代目の命日を迎える。竹中四代目の墓所も警戒区域に定められた姫路市内にあり、今から六代目山口組による墓参が注目されている。

 一方の神戸山口組は、昨年末に直系組長らが神戸市内に集まって極秘会合を開いて以降、警戒区域内で目立った動きは確認されていない。特定抗争指定の効力が発生する直前の1月5日に、五代目山健組(中田浩司組長=兵庫神戸)が新年の会合を行ったが、中田組長が不在という状況であり、短時間で終了していた。

「中田組長は三代目弘道会(竹内照明会長=愛知)系組員への銃撃事件で勾留されとるから、会合では『必ず戻る』いうメッセージが代読されたそうや。特定抗争指定は何度でも延長できて、山口組の分裂抗争が終わるまでは解除されんわけやから、動きが取りづらくなったとはいえ、このまま沈黙を守っとるとは思えんで。すでに、中田組長の代わりとなる指揮官が立っとる可能性もあるし、行動に移さんかったら六代目山口組のほうが先に攻撃を仕掛けてくるやろ。中田組長のメッセージを深読みすれば、自分が不在の間を案じているんやないか」(地元関係者)

 また、1月20日には神戸市須磨区で発砲事件が発生。神戸市では、山口組の分裂抗争による銃撃事件が相次いで起きているためか、組織関係者らも即座に反応を示した。銃弾が撃ち込まれたのは建設関係の一般企業だったが、拳銃が使われた事件とあって、一時は関係者の間にも緊張が走った。

 六代目山口組と神戸山口組に表立った動きが見られなくなった今、不穏な空気だけが漂っている。

関連記事


社会→

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ