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清原和博トライアウト監督vs日本球界「全面抗争」フル加速

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提供:週刊実話

 日米のプロ野球へ挑戦する「ワールドトライアウト」の予選会が11月7日に行われ、清原和博監督(52)が選手選考に現れた。このトライアウトの狙いは選手供給の「裏ルート開設」にあると言われており、球界と全面抗争は必至、ひと悶着ありそうだ――。

 前代未聞の野球オーディション「ワールドトライアウト2019」の予選会会場に集結したのは、日本プロ野球を戦力外になった選手と、国内の独立リーグ所属選手を含む高校卒業以上のアマチュア選手たち。また、米国のマイナーリーグの選手に参加を呼びかけて試合形式で行われ、合格選手が30日の最終選考会(神宮球場)に進出する。この最終選考を突破した日本人選手は米国のマイナーリーグへ、米国の選手は日本でプレーできるよう仲介するという。

 その選考責任者に抜擢されたのが、現役時代に西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放ったスーパースターでありながら、2016年2月に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕(懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決)され、執行猶予中の清原氏だ。当然、捜査当局はこれに注目している。
「前日の6日に、元タレントの田代まさし容疑者が覚せい剤取締法違反容疑で、スノーボード男子ハーフパイプの元日本代表の国母和宏容疑者が麻薬取締法違反容疑で逮捕されました。清原氏の現場復帰とメディア露出を牽制する狙いも込められていると思われます」(全国紙社会部記者)

 そのため、トライアウト会場では、野球以上に薬物問題への質問が集中。これに、主催したショーケース社の加治佐平代表取締役CEOは、「身辺の調査は、慎重にやらせてもらいました。田代さんは逮捕されたけど、清原さんは大丈夫です」と断言。

 清原氏も「病院の治療と、自助グループミーティングに参加して、3年半、一度も休んだことはありません。自分なりに必死に頑張っています」などと話し、球界復帰へ協力を呼びかけた。

 これは、「1回の失敗で人生が決まる単線化社会から、働き方、学び方、暮らし方が複線化された社会に変えていきたい」という安倍晋三首相が掲げる“再チャレンジ可能な社会”作りとも合致。懸命に社会復帰に励む清原氏に手を差し伸べた主催者を評価する声もあるものの、いぶかる声はそれ以上に多いのも事実。捜査当局が「裏社会への資金流出の可能性がある」と懸念を示しているからだ。

「今回のワールドトライアウトには、“有望選手の青田刈りの新手法”との声もある。高校を卒業した選手を日本のドラフトにかけず、新たなルートを使っていきなり渡米させる。あるいは、いったん国内の独立リーグの球団に所属させ、MLBへ送り出す。マネジメント契約を結んで選手を米国へ送り込めば、将来的に億単位のビジネスに発展する可能性があり、その資金の一部が暴力団などに流れることを危惧しているのです。裏社会との人脈を有する清原氏を広告塔に起用したことで、新たな“シノギ説”が浮上というわけです」(警視庁捜査4課関係者)

 追い風になっているのが、今年4月に設置された高野連の有識者会議だ。来春のセンバツ以降の甲子園での大会や地方大会などを対象に、「1人の投手の投球数を1週間で500球以内に制限する」という答申案をまとめ、高野連に提出。「球数制限、3連戦の回避」などの改善策を検討している。

 かつては選手がボロボロになって投げ続けることが高校野球の美談になっていたが、今夏の岩手県大会では、佐々木朗希投手を擁する大船渡高校が、故障を防ぐため決勝戦で登板させなかったことが記憶に新しい。この流れの裏を、アマ野球に詳しい記者が解説する。

「実は、高野連が統括する甲子園を頂点とした高校野球とは別に、U−18のクラブチームによる全国大会を創設する動きがある。これを先取りする形で、例えば、進学した高校に野球部がなかったり、ハードな日程で肩を消耗する高校野球をパスしてメジャー挑戦を狙う投手を取り込んでいく目論見だ。米球界からも日本の独立リーグで経験を積み、日本からメジャーに挑戦したいという声もあり、注目されている」

 一方、清原氏の現場復帰を支援する輪も加速している。11月17日に沖縄・浦添で行われる「FM沖縄ドリームマッチ」への出場が決定。元中日の立浪和義氏がPL学園の先輩である清原氏に声をかけ、権藤博氏、岩瀬仁紀氏、中村紀洋氏、和田一浩氏ら中日OBとともに少年少女の浦添選抜チームとの試合に出場する。

 また、12月1日に、東京・八王子で開催する野球教室、トークショーに参加予定。こちらは清原氏の裁判で情状証人として出廷した佐々木主浩氏のほか、西武の1年先輩であるデーブ大久保氏、PL学園の後輩になる元横浜の野村弘樹氏と元ヤクルトの宮本慎也氏も出場し、復帰を後押しするという。

 さらに、PL学園のOB会長で「KKコンビ」で全国優勝した桑田真澄氏も、「球界復帰への協力」を明言。全盛期にメジャー挑戦が出来なかった自身の悔しさもあり、新たな渡米システムに期待を寄せる。

 しかし、執行猶予中の身では、利権を求めて球界にケンカをふっかけているも同然…。ユニホーム復帰の可能性は皆無に等しい。

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