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美女ざんまい「実話劇場」 玉利かおるインタビュー

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提供:週刊実話

 深夜の名物番組『トゥナイト』(テレビ朝日系)で最後のキャスターを担当した玉利かおる。番組終了後はラジオでレギュラーを持ったり、歌手デビューを果たすなど多方面で活躍したが、プライベートでは’01年に結婚。’04年に女児の母となり、現在は大学院大学の講師も務めているという。そんな“元祖美人アナ”の現在に迫る――。

――中高年読者には懐かしい『トゥナイト』。玉利さんは初めての女性キャスターだったんですね?
玉利 そうなんです。番組自体は、私が担当する遥か前の1980年から作家の利根川裕さんがメインMCで、モデルの方がアシスタントでした。私が“新参者”として入ったのは’93年でした。女性キャスターは初めてだったのですが、その前に、7年半も早朝の『やじうまワイド』という番組をやっていたんです。早朝から深夜って真逆じゃないですか? なのに、局の方は「夜の方が似合うんじゃない?」と。そのひと言で決まったんです(笑)。

――エロいネタの後の、玉利さんの顔のアップが楽しみでした。どんなリアクションをするのかなぁと。
玉利 表情に出ていたかどうかは分かりませんが、戸惑ったり驚いたりでした。立場としては男でも女でもない、中性というか中立でいたんですけど、当時はジュリアナ東京の全盛時代。扇子をガンガン振っていた荒木師匠なんか、透明なビニールのミニワンピースで一部だけ隠してる衣装だったりして、同性なのに目のやり場に困りましたね。

――ある意味、セクハラ画像と言えなくもない。
玉利 時代もバブルでしたけれど、ネタもバブルてんこ盛りでしたよ。パレスチナ解放機構のアラファト議長がイスラエルとの歴史的な和平協定を果たしたニュースの直後に、発足したばかりのJリーグからラモス瑠偉さんがゲストに来てくださったり。かと思えば山本晋也さんの風俗レポートが間に挟まるという、まさに硬軟取り混ぜたネタが同じ日にグチャッとあるところが印象的でした。確か、ドーハの悲劇の日には裏番組が生放送をしていて、CMに入ると出演者がモニターを見ながら応援してましたね。今だから言えるんですけど(笑)。

――『トゥナイト』が終わり、『トゥナイト2』が始まると、キャスターは石川次郎さんと雪野智世さんに代わりました。実質、1年間だったんですね。
玉利 そうなんです。もっと長くやっていたように思われるし、いまだに「見てましたよ」と言われるのは嬉しいんですけど…。

――そもそも、キャスターを志したきっかけは?
玉利 生まれは甲府なんですが、大学(熊本大学)に通っていた時にモデルの仕事をしたんです。近畿日本ツーリストの沖縄キャンペーンガール。そのうちレポーターの仕事もやるようになって、「東京でキャスターをやりたい」という夢を抱くようになりました。でも、春に上京して事務所に入った時には4月の番組のキャスティングはほとんど決まっていたんです。ようやく見つけたオーディションがフジテレビで、早朝にやっていた『ホットレポート千葉』という5分番組。それが私の実質テレビデビュー作です。1年間、やらせていただきました。
『やじうまワイド』出演はその年の秋から。実は早朝の時間帯に裏番組で“ややかぶり”していたことになる。

★早朝ナマ番組起用の理由は…

――5時半から体操をするような番組でしたよね?
玉利 今と違い、当時は早朝の番組自体がなかったんです。テレ朝が初めてこの時間に放送するということになり、いったい誰が見るんだろう? と。きっと年配の方ばかりに違いないという想定のもと、早起きタオル体操ということで、私が実演したんです。ところが、フタを開けてみたら、見ていたのはおじいちゃん、おばあちゃんよりも業界の人でした。夜中にずっと仕事をしていて、この番組を見てから寝るとか。8時半までの生放送でしたが、色んな意味で画期的でしたね。

――5時半の生放送に出るってどういう生活でした?
玉利 寝るのは9時から11時くらいで3時に起きてました。品行方正にするしかなくて、週末はやっぱり…。
――遊びまくった?
玉利 と、言いたいところなんですけど、体力が続かないんですよね。テレ朝内でのお付き合いが多く、やれ料亭だ、高級レストランだと飲み会が多くて。

――40歳まで独身だったのは、モテなかったわけではないでしょ?
玉利 これが意外とそうでもないんです。色んな方を紹介はされるんですけど…。

――その頃のタイプは?
玉利 世界を相手に仕事をしている人がいいなと思っていました。商社マンとか、外交官とか。結婚したら海外に住みたいなぁって。

――実際にそういう人と付き合った?
玉利 紹介はしてもらうんだけど縁がなくて…。

――それはお見合い?
玉利 というより、婚活合コンですね。『トゥナイト』が終わってからの36〜37歳頃の話です。365日のうち360日くらいは合コンしてましたから(笑)。なのに、なぜか2回と会わないんですよね。

――お持ち帰りされたこともない?
玉利 出会ってその日のうちに泊まる、みたいなことでしょ? ないない。

――どうやって結婚を?
玉利 たまたま6歳下の一般人の方と縁がありまして。商社マンでも、外交官でもありませんでした。

――ところで、現在は美容専門学校にも勤務されているとか?
玉利 はい。ハリウッド美容専門学校とハリウッド大学院大学で授業を持ちながら、キャリアセンター・広報ホスピタリティ推進室長をやらせていただいてます。

――職員としてですか?
玉利 そうなんです。専門学校の方ではオープンキャンパスの運営など、生徒募集業務もやってるんですよ。

――キャスター経験者として何を教えてる?
玉利 話し方講座や、相手のことを思いやり行動するという、ホスピタリティなどを教えています。そもそも、学生さんのショーでナレーションをさせていただいたのがきっかけなんですけどね。

――玉利さんのイイ声を学生が独り占めとは惜しい。
玉利 ブログは毎日更新しています。また、ワインのトーク動画配信「ゆるく優しく飲み語り」が間もなくスタートします。そこで、一緒に飲みましょう。

◆たまりかおる 1961年7月15日生まれ。アサヒ緑健『家族の笑顔』出演。ワインエキスパートとしても活躍中。

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