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大相撲界に衝撃! 野球賭博の胴元はなんと現役力士だった!

 昨年5月に表面化し多くの力士、親方らが関与した相撲界の野球賭博問題で、1月26日、ついに胴元が逮捕された。

 警視庁組織犯罪対策3課は、力士らから賭け金を集めたとして、賭博開帳図利の疑いで、いずれも元関脇・益荒雄の阿武松(おうのまつ)部屋の力士だった元十両・古市こと古市貞秀容疑者(34)と母・古市米子容疑者(63)、元幕下・松緑こと藪下哲也容疑者(29)を逮捕。同ほう助の疑いで、同部屋出身の元幕下・梓弓こと山本俊作容疑者(35)を逮捕した。警視庁はこの4人を通じて賭博をした現役力士らを、近く書類送検する。

 古市容疑者(当時幕下)、藪下容疑者(当時三段目)は野球賭博事件が発覚した時点で現役の同部屋の力士だった。古市容疑者は引退届けが受理されず、昨年9月に解雇処分となったが、薮下容疑者は昨年9月に解雇ではなく引退していた。相撲界に激震を走らせた野球賭博を主催したのが、当時現役の力士だったという、なんとも衝撃的な結末となった。しかも、1人は元関取だったのだから、開いた口がふさがらない。

 すべての発端は山本容疑者。まだ現役だった00年頃、山本容疑者は知り合いだった山口組弘道会系暴力団組長を通じて、客として野球賭博を始めた。05年頃には胴元側に回り、賭け金を集めていた。06年5月場所後に引退した山本容疑者は、部屋の弟弟子である薮下容疑者に胴元を引き継ぎし、自らはハンディを伝えるなどの賭博を手助けする役回りに変わったもよう。この組長は09年に死亡しているが、その後も資金が暴力団に流れた可能性があると見て、解明が進められているようだ。

 古市容疑者も山本容疑者に勧められ、06年頃から客として賭博を始め、08年頃からは別ルートで賭け金を集めていたと見られている。母・米子容疑者は、賭け金を口座で管理していた。

 この他に力士のトレーナーがまとめ役をしたルートがあるとされ、計3つのルートで賭博が主催されていたと見られている。

 賭博の客だった元大関・琴光喜こと田宮啓司氏(34)に口止め料を要求したなどとして、元押尾川部屋の幕下力士・若隆盛こと古市満朝被告(38)、山口組系組幹部らが恐喝容疑で逮捕、起訴されたが、満朝被告は貞秀容疑者の兄に当たる。

 今回の元力士の逮捕劇に、日本相撲協会理事長・放駒親方(元大関・魁傑)は、「逮捕は残念だが、協会としては処分している」とコメント。特別な対応はしないことを強調。古市容疑者は解雇、藪下容疑者はけん責処分後に引退。師匠の阿武松親方は監督責任を問われ、委員から平年寄に2階級降格、10年間昇格なしの重い処分を科されている。

 理事長がいうように、確かに処分はされている。だが、当時現役の力士が野球賭博の胴元を務めていた事実は、相撲界の歴史に重くのしかかるだろう。
(ジャーナリスト/落合一郎)

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