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米大統領の枡席観戦&“トランプ杯”授与に頭を抱える協会幹部の本音

 またもや頭痛のタネが…。

 5月下旬、国賓として来日する予定の米トランプ大統領(72)が、大相撲夏場所千秋楽の幕内の土俵を観戦希望していることが分かり、相撲協会は対応に大わらわだ。

 「外国の要人が観戦する場合、警備のしやすい2階席を利用するのが通例です。平成8年夏場所を観戦したイギリスのチャールズ皇太子とダイアナ妃の時も、2階貴賓席でした。ところが、トランプ大統領は、土俵に近い正面の1列目から3列目にある升席での観戦を希望しているというのです」(協会関係者)

 確かに、そのほうが土俵上の力士同士の緊張感や迫力、観客との一体感などは堪能できるが、警備するほうは気が気じゃない。

 「大統領一行の席だけでなく、警備用として前後左右の升席を確保する必要があります。さらに、万が一に備えて通路付近の席も押さえることになる。ただでさえ千秋楽はプラチナチケットなのに、どうやってそれだけの席を提供するのか…。協会幹部は頭を抱えていますよ」(同)

 その上、相撲協会には、もう一つやっかいな問題がある。春場所で42回目の優勝を果たした白鵬(34)がしでかした“三本締め騒動”の事後処理だ。

 千秋楽の優勝インタビューの際、勝手に観客を巻きこんで三本締めをした問題で、4月8日に東京・両国国技館で行われたコンプライアンス委員会に白鵬を呼び出し、事情聴取を行ったばかり。白鵬には「強ければ何をやってもいい」という身勝手なところがあり、協会首脳も扱いに手を焼いているのだ。

 トランプ大統領は安倍晋三首相と並んで観戦する。安倍首相が優勝した力士に恒例の総理大臣杯を手渡すのに対抗し、自らも何らかの表彰をする計画まで持ち上がっているのだ。

 目立ちたがり屋の大統領だけに、“トランプ杯”実現の可能性は高く、その優勝力士が「平成最後の場所も優勝したので、令和最初の場所も絶対に優勝したい」と息巻いている白鵬だったらどうなるか――。

 「協会首脳が警戒しているのはそこですよ。また優勝インタビューで調子に乗って、『トランプ大統領、万歳をやりましょう』などと観客を焚きつけたりしたら…。そうなると、再び賛否両論が巻き起こり、統率能力を欠いた八角理事長のメンツは丸つぶれです。協会首脳は、今から戦々恐々としていますよ」(担当記者)

 ただ、本誌先週号でも指摘した通り、白鵬の右腕のケガはかなり深刻だ。もし強行出場したとしても、優勝できるかどうかは微妙なところ。ここは、新大関の貴景勝に頑張ってもらい、事なきを得たいというのが相撲協会の本音だ。

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