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麻原彰晃の遺骨、不特定地点に散骨予定 ビン・ラディン同様聖地化を恐れてか

 7月6日に死刑執行がなされたオウム真理教の教祖である麻原彰晃こと、本名松本智津夫元死刑囚の遺骨が、散骨される見込みであるとわかった。麻原が執行直前に四女を遺体の引取人に指名したことを受け、四女の代理人となっている滝本太郎弁護士が会見し明らかにした。

 遺骨はパウダー化し、四女と委任を受けた滝本弁護士が主体となって、太平洋の不特定地点に散骨される。これは聖地化を恐れての措置であろう。

 このケースで思い出されるのが、2011年5月に実行されたウサーマ・ビン・ラディンの殺害である。

 「ビン・ラディンは、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロの首謀者とされ、アメリカ軍が行方を追っていました。2011年5月2日に、パキスタンの地方都市に潜伏するビン・ラディンをアメリカ軍の特殊部隊が急襲。遺体はそのままアラビア海の海上へ停泊していた空母に運ばれ、ただちに水葬の儀式が執り行われました。これはイスラム教の教義に則ったものとアメリカ側は主張していますが、かなり特殊なケースであり、遺体が特定の場所に埋葬されることによる聖地化を恐れての措置だといわれています」(政治ジャーナリスト
)
 麻原もビン・ラディンに同じく具体的な埋葬場所は公開されない。

 「散骨は、特定の墓を持たずに海に骨を撒く行為ですが、当人の故郷の海で行われるケースも多い。4人の人間をピストルで射殺した事件で1997年に死刑が執行された永山則夫は、故郷の網走に面したオホーツク海へ散骨されています。ただ、麻原の場合、出身地の熊本県八代市の海に撒けば、当然その場所が聖地化してしまいます。すでに麻原が長年収監されていた東京拘置所が聖地化される恐れもあり、散骨場所には慎重に選ぶ必要があるでしょう」(前出・同)

 注目度の高い事件であっただけに、没してもなお、その動向に注目が集まってしまうのはある意味では仕方のないことではあろう。

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