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阪神・福留、2006年WBC“伝説の一打”の裏側語る 準決勝の韓国戦、代打前の心境に「ハートが強すぎる」の声

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 13日放送の『戦え!スポーツ内閣』(MBS)に、阪神・福留孝介が出演。中日時代(1999-2007)に出場した2006年WBCで、自身が放った劇的な一打について言及した。

 2006年WBCの準決勝韓国戦。日本は6回まで無得点と韓国を攻めあぐねていたが、7回表に1死二塁のチャンスを作ると、ここで登場した代打・福留が値千金の先制2ランをライトスタンドへ。この一打を含めこの回5点、8回にも1点を追加した日本は「6-0」で韓国に勝利したが、福留の一打はこの試合で実況を務めたTBS・松下賢次アナウンサー(現フリー)の「生き返れ福留!」という言葉と共に、今も多くのファンの間で語り継がれている。

 「(同大会では)ずっと調子が悪くて。あのゲーム(韓国戦)でもスタメンから外されて」と切り出した福留は、「代打に行く時はもう何も考えてなかったですね」と無心で打席に向かっていたことを述べた上で、「後ろで準備をしている時に、松中さん(松中信彦、当時・ソフトバンク)がツーベースを打ってチャンスになった時、『あっ、代打俺だ』って自分で思った。調子悪いのに、自分で『俺だ』って思った」と、自身の代打起用を予感していたとコメント。

 続けて、「『俺いくな』って思った時に、ベンチ側から『福留いくよ』って言われて。自分の気持ちとベンチから呼ばれたタイミングが同じだったから、そこで(気持ちが)スッと入っていけた」と自身とベンチの意思が合致していたことも明かした。

 打席に入った後は、「初球見逃した瞬間に、『あっ、打てるかも』って思っちゃった。初球見逃してボール球で、『あれ、思ったより速く感じないな』って。(そして)次の球を見逃して、『やっぱり(速く)感じない』って思った瞬間に、なんか打てそうな気は(した)」という心境だったと語った福留。当たった瞬間にホームランを確信したという自身の一振りを、「完璧です」と振り返っていた。

 大会第1、第2ラウンドでそれぞれ敗戦を喫していた難敵を下す一打を打ち、その勢いのまま決勝キューバ戦(10-6)でも代打で2点タイムリーを放っている福留。今回の放送を受け、ネット上のファンからは「あの緊迫した場面で『打てるかも』はハートが強すぎる」、「国際大会で活躍するにはやっぱりこれぐらいの度胸が必要なんだな」、「今の侍ジャパンにも福留みたいな選手が欲しいね」といった感嘆の声が多数寄せられている。

文 / 柴田雅人

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