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北朝鮮既婚女性の避妊方法 圧倒的1位に選ばれたのは…

 国連児童基金(ユニセフ)が今年の6月20日、北朝鮮の中央統計局が2017年に8500世帯を対象に行った調査内容を公表した。調査対象になった8500世帯の分布は、5125世帯が都市部で、3375世帯が農村部だという。北朝鮮の人口は約2500万人なのでサンプルとしては少ないが、ユニセフでは「信頼できる統計だ」としている。

 16年に世界銀行が行った調査では、北朝鮮の電化率は39.2%にとどまっていたが、今回の調査では対象になった世帯すべてに電気が通っていた。配電網につながっていない0.3%の世帯も何らかの形で電力を得ていた。

 ラジオ所有率94.1%、テレビは98.2%と家電製品は広く普及している。固定電話および携帯電話が74.2%で、CD・DVDプレーヤーを持っている世帯も75.5%に上った。

 北朝鮮のデータの正確性を保証することはできないが、少なくとも北朝鮮の一般世帯について貴重な洞察を与えてくれるというのは確かだ。電気事情と家電製品の普及以外に、社会的弱者である子供と女性についての回答を見てみたい。

 調査からは子どもの59.2%が体罰を経験し、子どもにとっても労働は身近な存在として浮かび上がる。5〜11歳の児童の6%以上が、調査前の1週間に少なくとも1時間以上の経済活動を行っていた。12〜14歳の36.8%、15〜17歳の40.5%が労働に従事したと答えており、約5人に1人が児童労働を行っている形になる。

 労働に携わっている子どもの大多数が農村部に住んでいる。平壌に住んでいる子どもが労働に関わるケースは他のどの地域よりも少ない。地域による貧富の格差が、子どもに関するデータからも浮き彫りになった。

 調査は既婚女性の避妊状況も割り出している。既婚女性の約30%はまったく避妊していないが、69%は現代的な方法で避妊を行っている。方法としては圧倒的大多数が「避妊リング」を使用し、コンドームやピルの使用はそれぞれ0.8%、0.3%と極めて少なく、未婚女性は4.3%しか避妊を行っていなかった。性教育まで手が回らないのが北朝鮮の実情だからだ。

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