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SNSで勃発した大崎兄弟とタネ兄弟の抗争は新展開へ!2.11大田区大会で弟対決が決定!

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大崎孔稀、タネヨシホ

キックスロード
『ROAD TO KNOCK OUT vol.3』
▽16日 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST 観衆 672人(超満員札止め)

▼51.5kg契約(3分3R)
<OISHI GYM / WMC日本スーパーフライ級王者>○大崎孔稀(2R 1分48秒 KO)タネ♡ヨシキ●<直心会>
※3ノックダウン

 弟・タネヨシホの飛躍を間近で見ながら、ヨシホのマネージャーに徹していた兄ヨシキは心境の変化を感じ、キックボクサーに復帰。KNOCK OUTに出たくて仕方がないと、ヨシキはツイッターで参戦を猛アピールした。

 ヨシホは階級を変える意向も示していた。「ヨシホが実現できなかった石井一成戦と、敗れた大崎一貴への敵討ち」も望んでおり、これに「待ってました」とばかりに噛みついて来たのが一貴の弟、孔稀(こうき)である。

 実は孔稀もKNOCK OUTに出たくて仕方なかった一人。2人は前代未聞のSNS上での抗争を展開。最終的には「俺が勝ったら兄貴とやらせろ!俺が負けたらヨシホとやらせたる」というヨシキのツイートで決着。一連の流れを見ていた小野寺力プロデューサーは「今どきだなぁ」と漏らしながらも「自分がKNOCK OUTに出るにはどうやったらいいのか?というのを考えた時に、今はSNSというコンテンツがある。それを2人はうまく活用していた。我々としては喜ばしいことで、カードを組ませてもらいました」と明かした。ヨシホがキッカケを作り、これに孔稀が乗っかったことを高く評価している。煽り映像でも両者のやり取りが流れ、超満員の会場は大いに盛り上がっていた。

 孔稀には一貴が、ヨシキにはヨシホがセコンドに。試合前のルール確認では、タッグマッチでも行われそうなムードが漂っていた。試合は1R、両者ともに初のKNOCK OUTだったこともあり、緊張してしまったという。1Rはお互い様子見の状態でイーブンに。そして迎えた2R。インターバルの間にセコンドと話してリラックスできたという2人。孔稀は地に足がついた本来のスタイルを、ヨシキもヨシホと同じくトリッキーな動きを見せていく。しかし「前に行った」ヨシキを力で勝る孔稀が右ショート、相打ちの右ストレートで連続ダウンを奪うと、孔稀の前蹴りでヨシホはスリップして倒れてしまう。最後は左フックで3度目のダウンを奪い孔稀がKO勝ち。大崎兄弟は、タネ兄弟を相手に2連勝。しかし「全面戦争」はまだ終わらない。

 「無事初戦をKOで勝つことができたんですが、2月の大田区総合体育館、タネヨシホ選手、僕とやりましょう。小野寺さん、いいですか?」

 試合後、勝った孔稀は「約束通り」にヨシホとの弟対決をアピール。小野寺プロデューサーが即答で許可すると、いったん控室に下がっていたヨシキが1人で現れ「俺と2月? 全然ええよ。しばき倒したるわ!俺はヨシキより強いから!」と連続KOを狙う孔稀を関西弁で威嚇。2.11に大田区総合体育館で行われる『KNOCK OUT 2019 WINTER「THE ANSWER IS IN THE RING」』で対戦することが正式に決定した。

 インタビューブースで孔稀は「KOできてうれしい。ヨシキ選手は気持ちが強い選手だとやってみて分かりました。2月はお兄ちゃんも出るので2人で同じ日にKO勝利をしたい。勝ったらお兄ちゃんの敵討ち(石井一成戦)をしたいですね」と笑顔を見せた。

 ツイッターでのやり取りに関しては「目にも鼻にもついたツイートを見たので、絡んだんですけど、僕もヨシキ選手と同じでKNOCK OUTに出たかったので良かったです」と振り返っている。

 敗れたヨシキは「何も覚えてないんですよ」としばし呆然。「でも逃げずに前に行って負けたので、悔いはないです。あんなに強い選手はジュニア時代にKOされた那須川天心以来ですね。ああいう負け方もしたことがないので、また出直します」と前を向いた。

 2月に孔稀との対戦が決まったヨシホは「兄貴と試合をしてる時、セコンドサイドから見てて、結果は兄貴の2R、KO負けでしたが、正直僕なら行けると思いました。2月は弟対決をしっかり勝つ。大崎の兄貴にはやられっぱなしになっているので、また試合してやり返したいですね」と抱負。「全面戦争はまだ終わらないですよ!3分5R、じっくりとど突きまわすので、期待しててください」と必勝宣言した。

 小野寺プロデューサーは「きょうのベストバウトはこの試合でしょう。自分たちでチャンスをつかんで、いい試合をして、さらに次の展開にもつないでくれた。ヨシキ君も負けましたけど、まだまだチャンスは与えていきますし、石井君と一貴君を中心にフライ級戦線は回っていくと思っているんですが、こういう新たな選手がさらに活性化してくれるというのは、フライ級のトーナメントをやって良かったなと思います」と、SNSがキッカケでセミファイナルに組まれたこの試合を高く評価。昨年のベストバウトは石井と一貴の試合が獲得しているが、フライ級は若くてイケメンのスター性を兼ね備えた選手が多く、新たなファンの開拓にも貢献する可能性を秘めている。

 今回のカード実現により、今後もSNSで参戦をアピールする選手が続出するのは必至。しかしタネヨシキも大崎孔稀もツイッターでのやり取りを加速させながらも、しっかり考えながら発信したからこそ、小野寺プロデューサーの目にとまり、今回のカードが実現したのだ。ただ発信して実現できるほど甘い世界ではないことは頭に入れておく必要があるだろう。

取材・文・写真 / どら増田

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