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広島中央署8500万円盗難事件と不可解な“容疑者A”の死

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提供:週刊実話

 2017年5月8日に発覚した警察署内で8千万円以上の現金が盗まれるという前代未聞の事件は、直後から防犯カメラ映像などで、署員の関与を広島県警は把握していた。広島県警・広島中央署で広域詐欺事件の証拠品として金庫に保管されていた現金8572万円が盗まれた事件が急展開を見せている。

 「県警は、事件発覚直前まで同署の生活安全課に所属し、広域詐欺事件の捜査を担当していた30代の男性警察官Aを窃盗の疑いで書類送検する方針です」(全国紙記者)

 この事件は、広島中央署1階の金庫から現金が消えているのを会計課長が発見。金庫の鍵を入れていた会計課長の机の引き出しも壊されていた。

 県警は、当初から「内部犯行の可能性が高い」として、署員ら約600人を事情聴取。借金の有無や金融機関の口座を調べるなどし、早い段階からAの関与を疑っていたという。

 「Aにはギャンブルなどで多額の借金があることが分かり、その一部が事件後に返済されていることも突き止めた。そこでAを集中的に事情聴取し、ウソ発見器にもかけましたが、一貫して関与を否定。自宅や関係先からも現金は見つからなかった」(同)

 それではなぜ、今頃になってAを犯人と断定したのか。そもそも、日本警察の威信を揺るがす大事件にもかかわらず、なぜ逮捕ではなく、書類送検なのか。

 「実は、Aはすでに死亡しているんです。盗難事件発覚後、体調を崩したという理由で休職。県警がAを追い詰めていた'17年9月に、広島市内の自宅で死んでいるのが見つかった。捜査は事実上、そこでストップしてしまった」(事件を取材しているフリーライター)

 盗まれた現金は、のちのち被害者への弁済に充てられる予定だったが、2年近く経った今も見つかっていない。身内の犯行が濃厚である以上、税金で弁済するわけにもいかず、県警は、現職幹部や職員互助会など内部から金を集めて被害金額を補填するという。

 「Aの死因も、広島県警ははっきりと明かしていません。遺書はなく、自殺ではない。病死とみられるなどと説明していますが、釈然としない。書類送検だけで済ませていいのか」(同)

 Aは中央署の幹部の名前をあげて「許せない」「困らせてやろうと思った」などと話していたというが、すべては闇の中だ。

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