山本氏は13年参院選では東京選挙区から無所属で出馬して初当選。同選挙区に出馬すれば再び当選する可能性は高かったと思われるが、今回は全国的な集票を狙い比例代表候補として出馬した。
「もうすっかり演説も慣れたもの。演説専用のトレーラーまで導入し、どこに行っても演説には人だかりができていた。参院選の開票特番でも、各局が長尺でそのフィーバーぶりを特集。司会者とのやりとりでも、そのへんの政治家よりもよほどマシな主張だった」(永田町関係者)
大量得票を獲得したものの、新設された特定枠で擁立した2人が優先的に当選し、同団体が3議席目を得らず落選。しかし、2001年以降の現行選挙制度で落選者の最高得票も更新した。
落選が確定した山本氏は各局の番組で国政に再挑戦する考えを表明。さらに、将来の目標が同団体での政権奪取であることを掲げたが、実は新たな“野望”を抱えているようだ。
「来年、任期切れにともなう都知事選があるが、現職の小池百合子都知事は就任後、ほぼ何もしておらず都民の支持がまったく得られていない。そこで、山本氏を担ごうという勢力があり、山本氏も話に乗り気味だとか」(同)
タレント知事といえば、俳優として活躍していた千葉県の森田健作知事(69)は3期目をつとめている。
発信力のある山本氏だけに、出馬すれば小池氏にとって脅威の存在になりそうだ。