「特に不特定多数の人が出入りするホテルや空港のUSBポートは危険です。サイバーハッカーが充電ポートやケーブルにマルウエア(コンピュータウイルス)を仕込んでいるケースがあり、知らぬ間にスマホのデータが吸い上げられてしまう危険があるのです。最近はセキュリティー意識も高まっていて、パソコンのUSBポートにメモリーなどを挿入することを禁止する会社も多いですが、こと充電となると、多くの人が意識せずにケーブルを挿入してしまうのです」(IT系ジャーナリスト)
KさんはネットのオークションサイトでUSB充電ケーブルを購入したが、それが原因でスマホを壊してしまったという。
「お手軽な価格で出品されていたので、何の疑いもなく購入しました。普通に充電やデータの転送もできるので、いい買い物をしたと思っていたのですが、ある日、突然、スマホの調子が悪くなりクラシュしてしまいました。自分では回復させることができず、最後はショップに持ち込み、何とか元通りに戻すことができましたが、ショップではケーブルが原因ではないかと言われました。普段から少しでも怪しそうなアプリはインストールしませんでしたし、考えられるのはケーブルのみ。まさかこんなところに落とし穴があったとは思いもしませんでしたね。今は純正ケーブルしか絶対に使いません」
ネット上では、
《ケーブルの中古品は使いたくないな。絶対に新品を買う》
《怪しい業者からは注意して購入しないとヤバいよ》
《忘れたからって他人からパンツを借りるか? つまりはそういうことだよ》
《ケーブルは純正品に限る。100均ですら怪しいわ》
など、注意喚起の声が上がっている。
空港の待合室にある無料の充電ケーブルは、ついつい利用しがちがだが、セキュリティーを考えたらモバイルバッテリーを購入した方が安心だろう。
普段、誰も気にしないようなところにハッカーは落とし穴を仕掛けているのだ。