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禁断のGTトレード 藤浪晋太郎が「ポスト菅野」に急浮上

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提供:週刊実話

 禁断の「GTトレード」が今オフ、実現か――。

 今季未勝利というプロ入り以来、初の屈辱に見舞われた阪神の藤浪晋太郎(25)。そんな“未完の大器”に熱視線を送るのは宿敵・巨人だった。
「エース菅野智之の衰えが想像以上に激しく、今、巨人で頼りになる先発投手は山口俊だけ。桜井俊貴、今村信貴、メルセデスが投げる時は、ある程度の失点は覚悟しなければなりません。期待の髙田萌生、大江竜聖が一軍に定着するにはまだ時間がかかりそう」(スポーツ紙記者)

「菅野が元気なうちに、後継者を」――原巨人はそんな近未来図を描いていた。しかし、今季の不振は単なる勤続疲労が原因ではない。
「腰のキレがなくなった。ストレートが走らないから変化球に頼らざるを得ないんだが、そのフォークボールなどの軌道がおかしくなっていることもある」(球界関係者)

 10月17日のプロ野球ドラフト会議では、大船渡の佐々木朗希か、星稜の奥川恭伸の指名が有力視されている。しかし、ドラフトでは、2人とも指名できない可能性の方が高い。
「先発ローテーション入りできる投手は毎年出ますが、エースを張れる投手は10年に1人。2人は間違いなく後者」(同)

 こうした状況の中で浮上してきた投手強化策が、他球団で伸び悩む中堅を獲得し、再生するプランだ。今季途中、巨人が日本ハムから2011年のドラフト1位、藤岡貴裕を獲得したのはその一環で、今オフ、再生可能と見込んだ投手をさらにトレード補強するという。

 そこで真っ先に思いつくのが藤浪だ。阪神も「サジを投げ掛けている」というのが実情のようだ。
「環境を変えてやった方がいいとの声と、他球団で活躍されたら赤っ恥との見方が相変わらず囁かれています。メジャー挑戦させ、阪神に直接被害のない状況を作る策もありましたが、本人にその気がなく、大義名分の立つトレードしかないでしょう」(在阪記者)

 長い二軍調整は、実質的な「戦力外通達だった」との情報も聞かれた。
「巨人からお互いがプラスになるトレードを持ちかければ、阪神も交渉のテーブルに着くでしょう。阪神もメッセンジャーが引退し、先発投手の補強を一番に考えているでしょうから」(同)

 ここに絡んでくるのがFA市場だ。

 最も実績のある先発投手では、広島・野村祐輔が今年7月に同権利を取得。仮に野村が権利を行使したとしても、巨人はプロテクト名簿漏れで長野久義、内海哲也を失った翌年であり、FA市場に参戦しにくい。阪神が野村を獲得できれば、「藤浪放出」はさらに加速するだろう。
「巨人の二軍は指導体制が充実しており、多くの育成選手が支配下選手登録を勝ち取っています。これはアンチ巨人も認めることで、同一リーグでの大型トレードなら話題性も十分。元ドラ1の藤浪のメンツも立つでしょう」(同)

 佐々木、奥川はともに10年に1人の逸材だが、即戦力ではない。それでも阪神がドラフトでの投手補強に成功すれば、GTトレードはさらに加速しそうだ。

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