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ベルリン映画祭で中国作品が相次ぎ出品中止のなぜ?

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提供:週刊実話

 中国では昨年、トップ女優の范冰冰(ファン・ビンビン)が税務当局に脱税を指摘され、追徴課税や罰金など計146億円余の納付を命じられて大きな話題となったが、中国の女優は日米欧とはその存在の意味がだいぶ違う。

 中国共産党の最高指導部入りを有望視されていた薄熙来・前重慶市党委書記兼党政治局員が、習近平国家主席による「ハエもたたくが虎もたたく」という汚職追放策の中で“大虎”として逮捕され、12年4月に失脚した。1000億円以上の不正蓄財を追及された薄には、裁判では無期刑の判決が下ったが、17年に肝臓がんと診断され、収監先の北京の刑務所から治療のため仮出所が許された。

 「女性関係は派手で、ビジネスパートナーだった実業家から超有名女優や歌手、テレビアナウンサーなど100人以上の女性を紹介され、『酒池肉林の毎日だった』と中国では報じられました。薄の愛人とされたのは、ファン・ビンビンと双璧を成した章子怡(チャン・ツィイー)も含まれ、中国の政府高官と女優との愛人関係には例外がないと言われます」(中国ウオッチャー)

 その中国映画界の話だ。2月7日から開催中のベルリン国際映画祭で、最高賞「金熊賞」を争うコンペティション部門に参加していた中国作品『ワン・セカンド』(チャン・イーモウ監督)について、11日、主催者は出品が取り下げられたと発表した。

 AFP通信は「中国政府がエンターテインメント業界への締め付けを強める中で起きた事態」などと中国政府の意向が働いた結果だと指摘している。

 「中国の映画・テレビ業界は、ファン・ビンビン事件で発覚したように二重契約による脱税が半ば常態化しており、映画・テレビ業界全体の自主申告によれば未納額は約1900億円に達しています。税務当局は映画制作会社や芸能事務所などに対し、納税額を調べ直して不足分を納付すれば罰金などを免除すると通知していたので、昨年末ほぼ全額が納付されたのです」(同・ウオッチャー)

 中国では映画芸術が育たない。

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