「12大会行われるワールドツアーの中でもプラチナと位置づけられる6大会の一つなのですが、報道の扱いが最も小さかったのは日本ですよ」(体協詰め記者)
石川自身も「勝ててすごく自信になった」と言い成長を実感していた。しかし、これが卓球大国・中国の怒りを呼んでいる。
「石川が同大会で倒した相手の中には中国選手が2人もいました。対戦した中国人選手の世界ランキングは9位と80位。総合的には日本より中国の方が強いかもしれませんが、同ランク3位の石川にとっては格下の相手ゆえに、勝って当然といえば当然。ただ、中国は平野美宇、伊藤美誠、そして平野に似たタイプの選手を『仮想日本選手』とし、練習を重ねてきました」(同)
近年、中国の日本勢に対する警戒は凄まじく、各国のトップ選手が集まる中国Tリーグから日本人選手を追い出したのは記憶に新しい。しかし、日本包囲網は、それだけではないのだ。
「コピー選手を使った練習だけではありません。石川たちが優勝した映像を練習会場に流し、闘争心を駆り立ててきました。伊藤が優勝した時、中国選手に勝利した喜びのコメントを発しましたが、それを壁に張り出して『打倒日本』をあおるほど。石川についてもっと言うと、試合映像をループ状態で再生し続けていました」(特派記者)
今回の敗戦で、石川のコピー選手役まで叱責されたという。新コピー選手の発掘も始まり、これからはループ再生以上の「石川潰し」が展開されるのは必至だが、こんな声も聞かれた。
「国際大会予選、トーナメント初戦で負けたら次大会は出場できないというルールが中国にはあるんです。その『鉄の掟』がもっと厳しくなりそう」(同)
中国国内には石川ファンも多いが、試合中の露骨な嫌がらせが始まる?