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新ポスティングシステムの入札額上限20億円の設定をファンはどう思う?

 新たにMLB(大リーグ機構)とNPB(日本野球機構)との間に協定が結ばれたポスティングシステム(入札制度)では、日本の所属球団が入札希望額を設定できるようになったが、その上限は2000万ドル(約21億300万円)に規定された。

 過去、超大物投手のポスティングでは、松坂大輔投手(西武)が約5111万1111ドル(当時約60億円)、ダルビッシュ有投手(日本ハム)が5170万3411ドル(当時約40億円)と、5000万ドルを超えた。

 今回、田中将大投手(楽天)がポスティング申請を行ったが、上限がなかった旧ポスティング制度にならえば、入札金額5000万ドル超の収入を見込んでいた楽天にとっては、大きな誤算となった。

 ただ、旧制度では最高入札球団に独占交渉権が与えられたが、新制度では上限を設定する代わりに、最高入札球団が複数となった場合は、複数球団との交渉が可能になった。その点が、申請する選手にとっての新たなメリットとなる。

 入札上限額の設定は、資金力のある米球団だけではなく、資金力に乏しい球団も入札に参加できる米側の利点がある。

 現実問題、これまで、2000万ドルを超えたのは松坂、ダルビッシュ、井川慶投手(阪神=2600万194ドル)の3例のみ。楽天のエースだった岩隈久志投手(1910万ドル=破談)、イチロー外野手(1312万5000ドル)ですら、2000万ドル以下で、田中クラスの超大物投手でなければ、上限設定はデメリットとはいえない。

 賛否両論が渦巻くなか、「Yahoo!ニュース」では、「新ポスティングシステムの入札額の上限をどう思う?」との意識調査を、12月5日〜15日に実施し、2万895票(男性=87.3%、女性=12.7%)の回答があった。

 田中問題の渦中の調査とあって、「上限は必要ない」との回答が1万3988票(66.9%)で、全体の3分の2を占めた。逆に、「20億円で上限」との回答は4803票(23.0%)に過ぎず、「その他、分からない」との回答が2104票(10.1%)あった。

 松坂、ダルビッシュの入札金額を見れば、田中クラスの選手が申請した場合、上限は所属球団にとって、大きなデメリットとなる。しかし、そうでない選手の場合は、複数球団との交渉が可能になったという点で、選手側のメリットとなった。

 今オフ、広島のエースであるマエケンこと前田健太投手が、近い将来のメジャー挑戦希望を口にした。過去にポスティング申請を認めたことがない広島が、前田の希望を聞くかどうかは定かではない。仮に、前田が申請した際には、どれくらいの入札金額になるか興味は尽きない。

 一長一短がある新ポスティングシステム。今後ルール変更がポスティング動向に、どう影響してくるだろうか?
(リアルライブ編集部)

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