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“幸運のジンクス”も?広島、巨人に勝ち越しで吹き始めた追い風

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鈴木誠也

 首位巨人との3連戦(先月30日〜今月1日、東京ドーム)で、2勝1敗の勝ち越しを収めた広島。順位こそまだ3位だが、首位とのゲーム差は「4」とその座を十分に狙えるところまで迫ってきた。

 この3連戦を振り返ると、3戦合計で31安打(9本・7本・15本)、16得点(5点・3点・8点)を記録するなど打線が機能。西川龍馬(打率.615・2本・2打点)を筆頭に、鈴木誠也(.500・3打点)、松山竜平(.375・2本・4打点)、菊池涼介(.308・1本・3打点)といった主力打者が期待通りの働きを見せている。

 敵地での勝ち越しを見届けたファンからは、「初戦は負けたけどそこから勝ち越せたから上出来」、「緒方監督の采配が冴えてたのも好材料」とチームの戦いぶりを評価するコメントが多数。また、「この勢いのままなら首位奪還いけるぞ」といった期待の声も挙がり始めている。

 首位巨人、2位DeNA(2位、3.5ゲーム差)、3位広島が、4ゲーム以内にひしめき合っている現在のセ・リーグ。首位争いは混戦模様となってきているが、ここにきて上位2チームがアクシデントに見舞われている。

 後半戦「5勝10敗」と失速気味の巨人は、チーム最多の11勝を挙げている山口俊が右ひじ筋肉の張りのため1日に登録抹消され、翌2日には炭谷銀仁朗も右手人差し指骨折で戦線離脱。投打の主力選手を、一瞬のうちに失う緊急事態となっている。

 「11勝4敗1分」と後半戦は好調の2位DeNAも、正捕手の伊藤光が左手薬指剥離骨折のため先月31日に登録抹消。上位2チームを襲ったこれらのアクシデントが、広島にとって好機であることは否定できないだろう。

 また、冒頭で述べた巨人戦での勝ち越しも、チームに好影響をもたらす可能性を秘めている。広島はこの3連戦以前に巨人と5カードを戦い、1カード目を除く全てのカードで勝ち越し、引き分けをマークしているが、実はいずれもその直後に以下のような好調状態が訪れているからだ。

4月16〜17日(1勝1敗)→2戦目の勝利から8連勝
5月3〜5日 (2勝1分)→同カードを含め9カード連続勝ち越し
5月24〜26日(2勝1敗)→交流戦までの6試合で5勝1敗
7月19〜21日(3勝0敗)→同カードを含め9連勝

 先月18日時点では、首位に12ゲーム差をつけられていた広島。そこから2週間で8ゲーム差を詰めた3連覇王者は、ライバルの苦境や“幸運のジンクス”を追い風に、首位奪還を現実のものとすることができるのか。ここまで唯一「7勝8敗」と負け越している阪神との3連戦(2〜4日、マツダスタジアム)を皮切りに、その底力が試されることになりそうだ。

文 / 柴田雅人

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