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68歳トラック運転手、社長の軽乗用車に消火器噴射 その動機に同情の声

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画像はイメージです

 今月20日、岐阜県警岐阜羽島署は68歳のトラック運転手を器物損壊の疑いで逮捕した。

 容疑者は今月13日、午後8時頃から翌日午後6時頃までの間に羽島市小熊町の駐車場に置いてあった軽乗用車の車内に消火器を噴射し、車内のシートを汚した疑いが持たれている。同署の調べによると、車は容疑者が今年6月まで勤めていた運送会社の男性社長のものだという。

 容疑者は「給与の未払いや従業員への対応の不満からやった」と話しているという。

 この事件にネット上では、「給与未払いは何されても仕方なくない? 殴られても文句言えないレベルだと思う」「社長で軽自動車か…会社が儲かってなかったんだな。実力のない社長は従業員を養う資格はないよ」「合法的にやるのが一番良かったのに…やるほうもやられるほうも悲しい事件」と、運送会社と容疑者の双方に対し、呆れ声にも近いコメントが寄せられていた。

 また、会社側のパワハラや未払いの実態を知るネットユーザーからのリアルな意見もあった。「雇用契約書貰えない会社に勤めない方がいいよ。書類あれば労働基準監督署に任せたらなんとかなる」「特に零細企業が多いんだけど、経営者一族が儲けるための会社だから普通の従業員に対する扱いはひどい。自分もそれで辞めた」などの具体的な声も見られた。

 ここ最近で、今回と同じような事案の裁判が行われた。福岡の運送会社に勤務していたトラック運転手の男性が、バリカンで頭を丸刈りにされるなどパワハラ被害を受けたとして損害賠償を求めて会社側を提訴していた。この裁判で福岡地裁は今月14日、会社と同社の社長に約1500万円の支払いを命じる判決を命じている。会社側は代理人の弁護士を通じて「パワハラと主張された内容については、当社の家族的な雰囲気の中で行われた従業員同士のレクリエーションでのやり取りの一部」といったコメントをしており、控訴する方針という。先に挙げたネットユーザーの声にもあったが、やはり“家族的な雰囲気”の中でパワハラは起きやすいのかもしれない。

 もし同じような理由で会社側に不満を抱えていたとしたら、一度冷静になって法律に詳しい専門家に相談するのが賢明だろう。

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