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金正恩委員長高笑い 米韓の足元を見た朝鮮戦争「終戦宣言」②

 抜け落ちる日本への脅威

 米朝両国は『終戦宣言』と正確・精緻な『核申告リスト』の同時交換をするという共通認識を持っているといわれる。ポンペオ長官の今回の訪朝も、この共通認識の検証にある。

「トランプ大統領は、シンガポールでの米朝首脳会談が成功だったと政治宣伝することで中間選挙を勝ち抜くつもりですから、今さら戦争の道を選ぶとは思えません。米国がどこまで北朝鮮の秘密を見破れるかですが、少なくとも正恩委員長も、終戦宣言と核申告リストの同時交換がベストと考えているはずです」(前出・国際ジャーナリスト)

 しかし、この核申告リストは“日本に対する脅威”がスッポリ抜け落ちているという。
「北朝鮮が“発射モラトリアム”を宣言しているのは、グアム以東に到達する米国向けの大陸間弾道ミサイルだけです。韓国とは南北軍事分野合意書の中で、敵対しない旨の合意をすでに交わしています。要するに米韓とは妥協している北朝鮮ですが、日本向けとされる射程1000〜2000キロ超の準中距離弾道ミサイルは対象に含まれていません。日本を攻撃し得る北朝鮮のミサイル能力は、より深刻化しているというのが現状なのです」(軍事ジャーナリスト)

 米韓の足元を見る北朝鮮と、直接対話の機会を何とか得たい安倍政権。そんな焦りなのか、日本は近く中国、北朝鮮、ロシアの国境地域を対象とする政府間の協力枠組み計画に加盟する予定があるという。

 この“お人好し政策”が情勢の安定化に少しでも寄与すればいいのだが…。

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