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元甲子園スターの「中田、清宮、吉田」が栗山監督をオトコにする?

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栗山英樹監督

 「主役勝負」。ここ最近、北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督(58)が使うフレーズだ。首位ソフトバンクとのゲーム差は「3・5」。3位・楽天にはゲーム差「1」と肉薄されている。混戦状態の続くパ・リーグにおいて、先発投手のコマ不足、主砲・中田翔(30)の不振などマイナス要素が最も多いのが、2位・日本ハムだ。

 投打ともに不振でこの位置にいるのが不思議くらいだが、見方を変えれば、「今がピーク」で、主力選手が復調すれば「上」に行けるとも解釈できる。そんなチーム状態について記者団が質問をすると、必ず返ってくるのが、「主役勝負」なのだ。

 「その主役とは誰なのか聞き直すと、はぐらかすんですがね。主軸を欠き、苦しいながらもここまでやってきたのですから、『主役勝負』は願望から出た言葉なのかもしれません」(スポーツ紙記者)

 栗山監督が復調を期待しているのは、4番・中田、2年目の清宮幸太郎(20)、そして、吉田輝星(18)の3人ではないだろうか。というのも、彼らの起用法には意味シンな点が多いからだ。

 「中田はスタメン落ちの屈辱も味わいました(8月4日)。本塁打、打点はリーグ上位ですが、7月末に右手首を痛めた。スタメンから外れた理由もそれです」(前出・同)

 だが、中田は移動日を挟んでの次試合となる同6日、「4番・一塁」でスタメンに復帰した。その日は、4打数1安打。最後の打席でレフト前ヒットを放ったが、得点には結びつかなかった。しかも、痛めた右手首はまだ治っていなかったという。

 「右手首を痛めた後、中田はスイングの途中で右手をバットから離すようになったんです。左手一本で打とうとするから、本来の打撃を見失っています」(プロ野球解説者)

 右手の痛みをかばってのスイングだから、打球に勢いがない。後に完治しても、打撃フォームが崩れてしまえば、元も子もない。代わりの一塁手なら、清宮がいる。なのに、栗山監督は中田をあえてスタメンで再び使おうとしたわけだ。

 その清宮に関しても、不可解な采配が続いている。

 「彼の打率は1割7分9厘ですよ(8日時点)。チーム内から二軍降格の噂も出ていましたが、栗山監督はそれを完全否定していました」(前出・プロ野球解説者)

 清宮は連日の早出特打ち。金子誠、城石憲之両打撃担当コーチがそれに付き添っており、「1日1000スイング以上」は間違いなく、振っている。その努力は認めるが、これは一軍選手の調整というよりも「特訓」だ。特訓を実践するところが二軍なのだが…。

 「栗山監督は試合の前後に清宮を呼び出しています。お説教ですよ。詳しいことは分かりませんが、かなり厳しくしかっていると聞いています。試合に出ていない選手をしかるということは、精神面での話でしょう」(チーム関係者)

 「特訓」を実践するところが二軍、また、二軍であれば、試合に出てその成果を試すこともできる。栗山監督には何度か「清宮の降格」が進言されたそうだ。しかし、手元に置いて育てていく方針は変えようとしない。

 「もう少しのところで、清宮の打撃はホンモノになると期待しているようですね」(前出・同)

 また、二軍では吉田輝星が「連投」という、高校野球のような起用法を経験させられた。8月7日に先発した吉田は2アウトを取ったとこころで相手バッターの頭部に死球を与えてしまい、「危険球退場」となった。翌8日、懲罰的な意味も込めて、リリーフで2イニングを投げさせた。8日の吉田はストレートで押しまくる”昨夏の甲子園”を彷彿とさせる好投を見せた。

 「二軍において、特定の投手を連投させるというのは、他投手の登板機会を奪ったのと同じです。連投は、吉田を一軍で使う予定があるからでしょう」(前出・プロ野球解説者)

 栗山監督の言う、主役は中田か、それとも、清宮か、吉田か…。くしくも、3人とも夏の甲子園で主役を張ったオトコたちだ。元スター球児たちがチームの救世主になればいいのだが。(スポーツライター・飯山満)

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