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中国で続く日本人の拘束…「国家の安全に危害」って何だ?

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提供:週刊実話

 今年7月、中国の湖南省長沙市で50代の日本人男性が拘束されていたことが、11月27日に分かった。男性を拘束したのは防諜工作などを担当する国家安全当局とみられることから、スパイ容疑を掛けられたようだ。これまでに、中国当局が事実関係を明らかにしないまま拘束した日本人男女は、少なくとも15人に上っている。

 その15人のうち9人が懲役3年から15年の実刑判決を言い渡され、2人が上訴している。11月15日に保釈された北海道大の岩谷将教授を含む5人が、これまでに解放され帰国した。

「日本外務省は11月26日に、中国広東省広州市で拘束されていた大手商社・伊藤忠商事の40代の男性社員が、現地の裁判所から懲役3年の実刑判決を言い渡されたことを明らかにしました。9人のうちの1人です。男性は拘束当時、東京本社に在籍し、私的な旅行中だったとみられています」(在日中国人ライター)

 岩谷教授の場合、今年9月3日、中国社会科学院の招待で北京を訪れ、同月上旬に拘束されている。同氏は慶応大で中国研究を行い博士号を取得、防衛研究所研究員、外務省主任研究官を経て、2016年から北大で教鞭を執っていた。

 中国の反スパイ法は14年に制定、即日公布されている。同法は国家の安全を害する活動、国家機密の窃取など6項目をスパイ行為と規定しているが、いつものことながら中国は拘束理由を明らかにしない。

 これまで、中国企業の業務依頼を受け地質調査に赴いた日本人や、中国のインフラ建設に携わった商社マンが拘束されるなど、まるで“人柱”にされたようなものだ。

「岩谷氏は日中戦争、国共内戦(中国国民党VS中国共産党)における両党の諜報組織、先史に関する40代の気鋭の学者として名高い人物です。関係者に衝撃が走った理由は、彼が純粋な日本人だったからです」(中国在日本人ジャーナリスト)

 あまり知られていないが、拘束された人の多くは日本国籍を取得した中国系日本人が占めている。卓球の張本智和・美和兄妹が訪中したときが心配だ…。

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