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首位陥落危機の巨人、“意図が分からない”テコ入れを敢行したワケ

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陽岱鋼

 3位広島、2位DeNAとの6連戦で「1勝5敗」と大きく負け越し、広島には2ゲーム差、DeNAには0.5ゲーム差まで肉薄されている首位巨人。そのチームが5日〜6日にかけ、複数選手の入れ替えを敢行している。

 NPBが発表した公示をみると、チームはまず5日に田中俊太、立岡宗一郎、山下航汰ら3名の登録を抹消。翌6日に、二軍での調整が続いていた野上亮磨(7月11日〜)、陽岱鋼(7月26日〜)、ビヤヌエバ(7月26日〜)の3名を昇格させている。

 今回の3名が二軍降格以降に残した成績は、野上が「5試合・5回・防御率0.00」、陽が「3試合・.286・1本・2打点」、そしてビヤヌエバが「6試合・.105・0本・1打点」。無失点を続ける野上はともかく、他の2名はそこまで驚くような数字を残しているわけではない。

 報道などで内容を知ったファンからは、「意図が分からない」、「焼け石に水」、「誰が昇格しても一緒」といった厳しい声も少なからず寄せられている今回のテコ入れ。ただ、現在のチーム状況を見ると、不可解に思われている3名の昇格にも、それぞれ相応の理由があることが推測できる。

 まずは野上の昇格についてだが、これに関わっていると思われるのは先発事情。後半戦のチームは11勝の山口俊を軸に、菅野智之、今村信貴、桜井俊貴、メルセデスらでローテを回してきたが、頼りの山口が1日に登録を抹消されるアクシデントが発生。また、高橋優貴やヤングマンなど、本来ならその穴埋めを担うはずの先発投手たちも、結果を残せていない。

 トレードを含めた補強期間は先月31日で終了したため、ここからの対策として現実的なのは、中継ぎ投手の先発転向。野上の昇格もその一環のようで、既に6日中日戦での先発が発表されている。

 腰の違和感から復帰する陽に期待されるのは、亀井善行のカバー。7月の亀井は「.404・4本・16打点」をマークし、月間MVPにノミネートされるほど好調だったが、8月は一転して「.118・0本・0打点」と絶不調。ここで同じ外野手の陽が代役を務めてくれれば、休養日を含め起用の幅が広がることは濃厚だ。

 前述の通り、二軍でサッパリのビヤヌエバは、一軍でもここまで「67試合・.225・8本・24打点」と今一つ。ただ、それは同じ三塁の山本泰寛(71試合・.235・2本・9打点)、田中俊太(33試合・.197・3本・8打点)も同様で、ビヤヌエバに比べると一発の怖さもない。となると、原辰徳監督をはじめとした首脳陣が、消去法的にビヤヌエバを選ぶのも分からなくはない話だろう。

 今週は5位中日(対戦成績10勝4敗)、6位ヤクルト(9勝8敗)とそれぞれ3連戦が予定される巨人。ここまで勝ち越している下位球団相手に取りこぼし無く行けるかどうかは、昇格する3名がどれだけ働くかによっても左右されるかもしれない。

文 / 柴田雅人

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