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愛知県警の巡査長が署の親睦会費382万円を着服

 愛知県警は7月25日、署の親睦会費を着服したなどとして、愛知県警豊田署の男性巡査長(31)を、業務上横領の疑いで名古屋地検に書類送検した。県警は巡査長を停職3カ月の懲戒処分にし、同日付で依願退職した。また、監督責任を問い、当時上司だった警部2人を本部長注意、警部補3人を所属長注意とした。

 県警によると、巡査長は同署地域課地域係員の親睦会の会計を担当していた11年3月〜今年3月にかけて、会費を管理している預金口座から約100回にわたり計約382万円を引き出し、着服したとみられている。そのうち、約36万円分を立件した。巡査長は発覚後、約350万円は弁済している。

 今年3月末に巡査長が他部署に異動となり、親睦会費の口座の通帳を引き継いだ際、不自然な出金が分かり発覚した。

 親睦会費は、県警本部の各課や署の警察官が毎月約2000円ずつ積み立て、異動時の歓送迎会や親睦旅行などで使われている。一般的には、各課で担当者を決め、それぞれの親睦会費を管理している。

 巡査長は「服や靴、デート代、生活費などに使った。物欲が抑えられず、給料だけでは足りなかった」と容疑を認めている。

 また、県警が巡査長のロッカーなどを捜索した際、09年に巡査長が取り扱った窃盗と器物損壊事件の被害届の原本2通が放置されていたことも判明した。

 大江英生首席監察官は「警察官としてあるまじき行為。厳正に処分した。再発防止に努めたい」とのコメントを出した。
(蔵元英二)

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