この事件に対して、ネットユーザーから真っ先に上がった声が「『リアル中学聖日記』だ」という言葉。『中学聖日記』(TBS)は10月期の火曜ドラマ枠で、有村架純が中学教員(その後退職)の主人公、相手役を10歳年下の生徒の設定で岡田健史が演じた。同ドラマではまさに「未成年者誘拐罪の疑い」で主人公が警察署に連行されるシーンがある。男性側が10歳年下ということも事件と一致しており、『中学聖日記』を連想することは自然だろう。
「合意の上なら何が問題なのかわからない。逮捕するのはひどい」「未成年と成人の恋愛なんてよくあること。自分も夫とはそれぐらいの年の差恋愛から結婚した」「母親が以前から警察に相談していたということだし、母親がこの女のことを気に入らなかっただけなのでは?」のように、女を擁護する声も少なくなかった。
ただやはり、「単純に気持ち悪い。男女逆だったら誰もがロリコンだと批判するはず。女性側が年上だからといって許されることではない」「真剣交際なら許されるみたいに書いている人たち、この年齢差と立場で真剣交際ということ自体が問題なんだよ」「母親が警察に相談までしているということは、女に対しての指導もあったはず。それでも交際を続けた結果が最悪の事態になったのだから、許されるわけがない」と、女を非難する声も擁護の声以上に見られた。
確かに、今回の事件が男女逆だったら「またロリコン男が」と非難されるだけで、擁護の声はほとんど上がらなかっただろう。ただ、世間の声がどうであろうと、女の行為はドラマのように純愛とはならず、犯罪でしかないことは確かである。
文/浅利 水奈