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次クル芸人 〜新時代に輝くホープたち〜 (Vol33 笑撃戦隊)

 2年連続で“THE MANZAI”の認定漫才師の50組に残ったふたり。正直、知名度は低い。しかし、今年は大人気バラエティ『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で野村辰二が、「やしろ優と同棲中の彼」であることを公表。何かがジンワリ、動きだした。(伊藤雅奈子)

 −−今年も“THE MANZAI”に残ることができました。
 
 柴田「今年入れなかったら、去年のがラッキーパンチだって思われるから、マグレじゃないんだぞ、力があるんだぞっていうのを証明できたことが、うれしかったですね」
 野村「残ったら、事前に深夜の特番に出させてもらえるんですけど、去年といちばん変わったのは、その直前にテレビでやしろ優と付き合ってるっていうことで言ったんで、ちょっとイジリを入れていただけたというか」
 柴田「キャラクターが付いたからな」
 野村「それは、連続で行けたからこそだと思うんです」

 −−無名時代から交際・同棲していたやしろさんが、一気にブレイクしたのは、男として複雑だったのではないかと思いますが。

 野村「それまでは、僕が1つ先輩ということもあって、“お笑いっていうのは…”みたいなアドバイスをしていて。言われてたほうが売れて、僕が売れてないっていうのは恥ずかしいですよね。僕らはライブを月に10〜15本出てるんですけど、彼女は事務所ライブと、あと1本程度。それでも、一芸(やしろの場合は、ものまね)があったら行くんやというのを近くで見せられて、そういうのは悔しかったんで、僕らは僕らでライブに出て、力つけていったろと思いましたね」
 柴田「これが、僕らコンビを組んで2、3年目だったら、相方に対してジェラシーしかなかったと思います。売れてないのに、相方だけがポコンと世に出るのは。でも、7年も一緒にいるから、こんな形でも素直にうれしかったですね。俺らのコンビ名、売ってきて!と思って。堂々と胸張って公表して、それでいい効果を得られるのであれば、そっちのほうがいいし」
 野村「公表する前、さんざん話しあったんですよ。漫才に違うエッセンスが入ってきちゃうし、見る目も変わるしって」
 柴田「漫才に“やしろイジり”を入れたほうがいいのか、とかな」
 野村「(ロンドンブーツ1号2号の田村)敦さんが、同棲してる家に来たんですけど、終わってから僕、『顔にモザイクかけてください』って言ったんですよ、映りたくなくて(笑)」
 柴田「テレビに出るために東京に出てきたのに、いざ出れるとなった嫌だ! って。もう、訳わからなくなってました。今は、自分らからイジってますけどね」

 −−最後に、今後の目標を聞かせてください。

 柴田「今は“THE MANZAI”で決勝に行って、大きく出ちゃいますけど、優勝したい! その後は、僕サックスを吹けるので、芸人バンドを組んで、いい曲を作って、ヒットさせたいです。で、『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出たいですね」
 野村「僕は、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)」
 柴田「なんのマニアックで?」
 野村「ポッチャリお尻で。僕、ゆくゆくは、無人島でボッチャリした人だけを集めて、王国を作りたいんですよね。逆大奥状態で、優(やしろの呼称)は正室。体重制限を切ったら、追放みたいな」
 柴田「あくまでも、本業の笑いは見失わないで…ですけど」

【プロフィール】野村辰二(左)'84年7月生まれ、大阪府出身。柴田基'84年4月生まれ、愛知県出身。ワタナベエンターテインメント所属。2007年結成。

柴田のTwitter https://twitter.com/SS_SHIBATA
野村のTwitter https://twitter.com/shougekinomura

(次回は11月最終週に更新)

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