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海水浴場で少女を泥酔させて乱暴した巡査長が懲戒免職となるも本人は反発

 海水浴場でナンパした専門学校生の10代後半の少女に、酒を飲ませて泥酔させた上、乱暴したとして準強姦(ごうかん)容疑で逮捕され、処分保留となって釈放された大阪府警布施署地域課の永田昌也巡査長(27)について、府警は9月6日、公然わいせつ容疑で追送検し、懲戒免職とした。

 永田巡査長は、少女が酩酊(めいてい)しているのに乗じ、浜辺のゴムボートで乱暴したとして準強姦容疑で逮捕された。しかし、大阪地検が8月22日、処分保留としたことなどを受け、府警は多数の海水浴客がいるのに、わいせつ行為をしたとする公然わいせつ容疑を適用した。

 監察室によると、一貫して「無理やりしたわけではない」と合意の上での行為を主張してきた永田巡査長は「納得いかない」と話しているという。

 最終的な刑事処分は決まっていないが、府警は「社会的反響は大きく、刑事処分の有無にかかわらず責任を取るべきと判断した」と説明している。

 送検容疑は7月31日午後4時20分頃、大阪府貝塚市の二色の浜海水浴場の砂浜に置いたゴムボート上で、海水浴客らの前で下半身を露出し、泥酔状態の少女とわいせつ行為をした疑い。

 一緒にいた他の布施署員4人のうち、沖のボート上で別の少女の胸を触るなどしたとして、25歳と22歳の巡査を、準強制わいせつ容疑で書類送検し、それぞれ停職3カ月と1カ月の懲戒処分とした。25歳の巡査は同日付で、依願退職した。

 この他、浜辺に残った少女にキスした巡査長(30)を、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。運転手役の巡査(23)はわいせつ行為に加わっていなかったが、永田巡査長の行為を目撃しながら、注意しなかったとして本部長訓戒にした。また、管理責任を問われた洲崎裕署長ら上司3人も、本部長訓戒とした。

 監察室によると、事件発覚以降、約700件の苦情が府警に寄せられた。府警は残った3人を同署地域課から総務課へ配置替えした。3人は「仕事で償いたい」と話しているという。
(蔵元英二)

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