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『南海トラフ地震』秒読みか…関東沖、伊豆沖、日向灘で相次ぐ不気味な兆候

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提供:週刊実話

 日本列島やインドネシアなど、太平洋の南西部がまたぞろ騒々しくなってきた。

 11月15日、インドネシアでM(マグニチュード)7.1の大地震があったと思ったら、翌16日に茨城県沖でM4.0の地震が発生。17日夜には下田沖M4.9、22日は東京湾でM3.1と宮崎県沖の日向灘でM5.2の地震が起きている。

「これまでの地震史を見ると、今回の震源付近で地震が発生した際には、その後、南海トラフに近い場所で強い地震があった。気掛かりですね」(地震専門家)

 ここで忘れてはならないのは、南海トラフの1つ、1944年12月7日の昭和東南海地震(M7.9、震度6)だ。2年後の46年12月21日には昭和南海地震(M8.0、震度6)も起きたが、いずれもやや小ぶりであったためエネルギーを残しており、今度発生する南海トラフ地震は超巨大になる可能性が高いとされる。

「関東地方東方沖の地震はフィリピン海プレートと太平洋プレート、それに北米プレートがせめぎ合う3重会合点付近で発生した。一方、伊豆半島の南端、下田の沖合付近の地震とは系列が異なります」(防災ジャーナリスト・渡辺実氏)

 このところフィリピン海プレートが押してきていることが専門家の間で指摘されている。武蔵野学院大学特任教授・島村英紀氏の話。

「フィリピン海プレートの活性化で南海トラフ地震が心配ですね。伊豆について言えば、ここ1〜2年で活動が活発化してきている『東伊豆単成火山群』と呼ばれる伊豆から伊豆大島にかけての海底火山が起こした地震と見ています。74年に起きた伊豆半島沖地震とは異なる新しい兆候が出てきた。東日本大震災が過ぎてから太平洋プレートでの地震も再び活動期に入ったのは間違いない」

 来年は東京五輪が開催されるが、首都直下地震も大いに心配だ。10月12日、台風19号が関東地方に上陸する直前、千葉県東南沖を震源地とするM5.7、震度4の地震があった。幸い震源が80キロと深かったため中規模の揺れで済んだが、もっと震源が浅かったら首都直下地震を引き起こしていたかもしれない。

「南海トラフ地震でいえば、宝永地震(1707年)の49日後に富士山が大噴火した。以来、300年間活動していないので、マグマは相当溜まっているはずです」(島村氏)

 南海トラフ巨大地震の襲来はもちろん、富士山噴火も覚悟しておいた方がよさそうである。

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