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稼げるものはごく少数…令和スカウトマンの闇(1)

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提供:週刊実話

★スカウトマンの種類と“境界線”

 東京オリンピックの開催が決まって以来、厳しい取り締まりが続く新宿・歌舞伎町。中でも路上の客引きとともに狙い撃ちにされているスカウトマンだが、どれだけ逮捕されても姿を消すことは決してない。

 果たして手錠をかけられるリスクと天秤にかけても、おいしい商売なのだろうか。内情を語ってくれたのは、現役スカウト会社の幹部・白鳥龍蔵(仮名・34歳)さんだ。

「まず第一に、スカウトマンといっても(1)フリー、(2)キャバクラや風俗などの店舗専属、(3)スカウト専門会社に所属する従業員の3種類がいます。いわゆる新宿駅前のスカウト通りや歌舞伎町などで声をかけてくる連中は(3)が大半で、「ここのポストからここの電柱まで」などと会社によって細かく声かけの場所が定められています。要するに、ケツ持ちの縄張り次第ってわけですね」

 昔に比べればずいぶんと減ったそうだが、スカウトマン同士、またはスカウト会社同士の揉め事は当然起こる。例えば、声をかけた女性を口説きながら歩いているうちに、うっかり“境界線”を越えてしまうくらいなら許されるが、他社の縄張り内に入ってもしつこく交渉を続けるのは災いのもとだ。

 明け方に路上で寝ている女の子を親切心から介抱していただけで、「ウチのシマで何やってんだ」と因縁をつけられる場合もあり、自社の縄張りの外ではシビアに行動する必要がある。

「別の繁華街のバーで飲んでいるときに、隣の女の子と仲良くなるまではいいとしても、その子にお店を紹介するのはアウト。地元のスカウト会社と揉めるだけでなく、相手側のケツ持ちであるヤクザ組織をこちらに進出させるきっかけをつくる行為として、自社のケツ持ちヤクザに半殺しにされます」

 また、キャバクラの注意書には必ず書いてある通り、どんな理由があろうがスカウトマンは出入り禁止。結果、仕事場である路上と家の往復といった生活になりがちだという。

 路上で幅を利かせているように見える彼らだが、案外、窮屈な暮らしをしているようだ。

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