「今年はジュニアで好成績を上げたロシア勢がシニアデビューし、各国から警戒されています。新しいことにチャレンジしないと、表彰台はロシア勢が独占なんてことにもなりかねません」(民放のスポーツ局員)
先月末に行われたグランプリシリーズ第2戦のカナダ大会で、紀平はショートプログラム(SP)で首位に立ったものの、フリーで逆転され2位。これに、海外メディアは厳しい反応を示していた。
「SP、フリーともに今季選んだ曲と、彼女の呼吸が合っていないというのです」(スポーツ協会担当記者)
ここ最近の紀平は、ジャンプの失敗が続いている。カナダ大会では減点はされなかったものの、着地に失敗したり、予定では3回転の連続ジャンプが2回になったりした。その原因として、選択した曲との不一致が指摘されているのだ。
今季、彼女が選んだ曲だが、SPは「ブレックファースト・イン・バグダッド」。フリーは「インターナショナル・エンゼル・オブ・ピース」。前者は叙情的な恋愛の曲。関係者を驚かせたのが、後者だ。
「いろいろな曲を彼女とスタッフが組み合わせ、1本のテーマにしたのです。世界のさまざまな宗教音楽を使っており、独特の世界観になっています」(同・記者)
この“オリジナル曲”のテーマについて、紀平は次のように会見で語った。
「私が世界をとりまとめる天使となって、世界平和を願うというテーマ」
17歳が世界平和とは…。前者にしても、まだ恋愛を語る年齢ではなく「背伸びし過ぎ」という声もある。
「羽生結弦がいて、紀平というトップを狙える女子選手が出現し、離れていたスポンサー企業も戻って来ただけに、失敗しないことを願いたいです」(同)
美貌ではロシア勢に敵わない。身の丈に合った演技に戻さなければ、大やけどを負いかねないかも…。