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貴乃花親方が再起絶望「蟄居生活」(2)

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提供:週刊実話

 大相撲の伝統に関わる事件が起こり、協会首脳を慌てさせたのは、春巡業4日目の京都・舞鶴市巡業のことだった。土俵上で挨拶をしていた多々見良三市長がクモ膜下出血を起こし、突如、仰向けに倒れたのだ。
 多々見市長が倒れるや、場内はたちまち騒然。呼び出しやスタッフらが急いで土俵に駆け上がり、観客と見られる女性が複数加わって心臓マッサージなどの蘇生処置が施された。

 その真っ最中に、三段目の若い行司がこんな放送を繰り返したのだ。
 「女性の方は土俵から降りてください」

 大相撲界には、「女性は土俵に上がってはならない」という不文律が昔からある。過去にも、この時代錯誤とも思える決まりを巡って、様々なトラブルが起こっている。しかし、大相撲界の対応は微塵も揺るがず、平成2年に当時の森山真弓・官房長官が「総理大臣杯を土俵上で手渡したい」と申し込んだ時も、二子山理事長(元横綱初代若乃花)はこう言って拒否した。
 「大相撲界には長い歴史ってものがある。一つぐらい、日本の中にこういう(女性禁制の)社会があってもいいじゃないですか」

 若い行司もこの大相撲界の掟が頭を横切り、とっさにマイクを握ったに違いない。兄弟子の行司に放送を促されたという情報もある。しかし、人命に関わる問題だけに、この大相撲界に生き残っている「女性禁制」が大きくクローズアップされ、日本だけでなく世界に広がる大問題に発展した。
 このため八角理事長はその日のうちに「放送は不適切だった」と謝罪するコメントを発表。翌日、救命措置に協力してくれた女性たちに直接会ってお詫びと感謝の気持ちを伝える意向を明らかにした。

 また、協会ナンバー2の尾車事業部長(元大関琴風)も釈明に追われていた。
 「女性が土俵に上がっていけないことと、人命救助は別次元の話。人命よりも大切なものはない」

 この騒ぎを、秋巡業まで巡業部長だった貴乃花親方は、どんな気持ちで見ていただろうか。
 「騒ぎが起こったまさに同じ日、貴乃花親方は、これまで固く閉ざしていた稽古場のシャッターを上げ、その指導ぶりを公開した。まるで自分には少しもやましいことはない、と言わんばかりに…」(協会関係者)

 角界のゴタゴタは続く。

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