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レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第126回>

 毎週金曜日に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第126回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。

◇今週のこの1枚◇アトムス・フォー・ピース「AMOK」(2013年/XL Recordings)

 トム・ヨークのソロアルバム「The Eraser」のライブツアーのために、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーやレディオヘッドのプロデュースで有名なナイジェル・ゴドリッチ等と2009年に結成されたスーパーバンドです。バンドの名前の由来は、そのアルバムに収録された曲名から来ています。

 当然トム・ヨーク色が強く、憂鬱な雰囲気を漂わせながらどこまでも美しく壊れそうな世界が続きます。フリーが参加していますが、レッチリの激しさは無く、リズムの繰り返しや響きを楽しんでるように感じますね。どちらかと言うと、職人的な渋さを感じます。ナイジェル・ゴドリッチは、ポール・マッカートニー等、世界から引っ張りだこのプロデューサーですが、今回はトム・ヨークと組んでプログラミングからミックスまで手掛けているものと思われます。

 今回のアルバムは、ヨークとゴドリッチがトーキング・ヘッズの「Remain In Light」を参照しているところが面白いですね。アフリカのリズムを採り入れながらも緻密なリズムをミックスしています。今回のアルバムのキーマンは、パーカッショニストのマウロ・レフォスコで、デヴィッド・バーンとプレイしていた彼を観に行き、もう組むしかないと確信したらしいです。ラテン畑の優れたパーカッションと出会えたことの喜びをヨーク自身が語っています。

 アフリカ的なアプローチをとっていても、どこかクールで冷めていますね。それでいて、クラブミュージックのビートとも違っていると思います。あちこちに実験的なものを採り入れた、また一つ向こうの世界を探るアルバムではないでしょうか。

■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html
■ライブ日程はこちら http://npn.co.jp/newsrelease/detail/9397253/

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