『BLEACH』第48巻、斜め上の展開で破面篇完結

トレンド 2010年12月08日 13時30分

 『週刊少年ジャンプ』で連載中の人気漫画『BLEACH -ブリーチ-』(久保帯人作)の最新刊第48巻が12月3日に発売され、破面(アランカル)篇が完結した。

 『BLEACH』は虚(ホロウ)を退治する死神の能力を身につけた高校生、黒崎一護(くろさき・いちご)と仲間の活躍を描いた漫画である。破面は死神の力を手に入れた虚で、破面篇の主要な敵キャラクターである。

 破面篇は以前のストーリーから完全に独立したオムニバスではなく、連続している。破面を率いる藍染惣右介は、その前の尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇で尸魂界を裏切った。死神の力を手に入れた虚の対照的な存在は、虚の力を手に入れた死神であるが、既に一護は尸魂界篇で虚化していた。尸魂界篇では謎であった虚化のカラクリが破面篇で説明されることになる。

 また、虚の力を手に入れた死神の集団・仮面の軍勢(ヴァイザード)の中心人物である平子真子(ひらこ・しんじ)は、第1話「Death & Strawberry」の見開きに井上織姫やチャドら主要キャラクターと共に登場していた。

 破面篇は尸魂界篇の黒幕であった藍染と決着をつける。尸魂界篇は物語の最初の死神代行篇で朽木ルキアが一護に死神の力を分け与えたことが発端になっている。その意味で破面篇が完結する第48巻は連載開始時からの『BLEACH』の大きな区切りである。

 護廷十三隊の隊長格や仮面の軍勢に対して圧倒的な力を見せた藍染であったが、最後は意外にもあっけなかった。実は『BLEACH』では戦闘のワンパターン化が指摘されている。劣勢なキャラクターがパワーアップして、逆転勝利するという展開である。もともと『BLEACH』では死神の卍解(ばんかい)や破面の帰刃(レスレクシオン)のようにキャラクターが最初から本気では戦わず、奥の手で本気を出す仕組みになっている。

 これは藍染との戦いでも同じで、格段にパワーアップした一護が登場する。ところが、決着の要因は別のキャラクターが大分前に仕掛けた罠であった。誰も予想できない斜め上の展開であった。

 破面篇の完結によって過去の伏線の多くが回収されたものの、新たな謎が生まれた。一護の父・黒崎一心は死神であった。一心がどのような死神であり、どうして人間として生活していたのかは謎のままである。現在、『週刊少年ジャンプ』で連載中の死神代行消失篇に期待したい。
(林田力)

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