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ウラ巨人の星 ★松井秀喜が巨人監督「2年後内諾」

 日米野球開催に先立って行われた11月8日の巨人vsMLBオールスターのエキシビションゲームで、MLB選抜のベースコーチを松井秀喜氏(44)が務めた。この試合は3度目となる巨人監督に就いた原辰徳監督(60)の再々デビュー戦。“ポスト由伸”を競った両雄の丁々発止の動きに、取材陣の注目が集まった。

「日米野球は4年ぶりの開催で、それも読売新聞社主催であるにもかかわらず、松井氏は10月末まで日米野球に距離を置いてきました。弟分的存在の高橋由伸前監督(43)が事実上の解任となり、後任監督のオファーを拒んだことで、巨人との関係がギクシャクしていたからです。それが急遽、笑顔で来日し、原監督や選手と握手を交わすなど友好ムードに…。それを見て、“ある情報”が流れました」(スポーツ紙デスク)

 10月23日、原氏は’21年までの3年契約を締結。これで「次期監督候補の筆頭」と目されてきた松井氏の巨人監督就任は、早くて’22年のシーズンからとなった。

 一方、原監督の甥で巨人のエース菅野智之投手(29)は、’21年シーズン途中で海外フリーエージェント(FA)権を取得する。順当なら翌’22年シーズンからメジャー移籍が可能になる。

 ところが、日米野球のベンチ裏では「ともに1年前倒しする」と囁かれているのだ。巨人が海外FAを待たず、球団初となるポスティング移籍を容認。菅野を’21年シーズン開幕前にMLBへ送り出し、移籍先は松井氏がGM特別アドバイザーを務めるヤンキース…。

 「巨人がポスティング移籍を認めようとしているのは、菅野が’11年に日本ハムからのドラフト1位指名を拒否し、翌年、巨人に入団した経緯と関係があります。この“浪人1年”をカウントすれば、’20年シーズンオフには海外FAに必要な9年を満たすことになるのです。実は入団の際、8シーズンを終えた時点で海外移籍を認めるとの密約を交わしていたと言われています。巨人のために浪人した論功行賞でしょう。問題は当時の密約を認めるかどうかですが、巨人は鹿取義隆GMの後任を置かず、原監督が編成面のトップも兼任。しかも、入団時の経緯を誰よりも知るのが原監督です。粛々と進む可能性があります」(ベテラン巨人担当記者)

 菅野は今季、勝利数(15勝)、防御率(2・14)、奪三振数(200)でセ・リーグの投手3冠。史上5人目となる2年連続の沢村賞にも選ばれた。その菅野に対し、球団は1億5000万円増となる推定6億円の新年俸を用意しているというが、今後、これ以上を払っていくのは難しい。巨人の歴代最高年俸は松井氏の6億1000万円(’01年)。それを上回れば、歯止めが利かなくなるからだ。

 だが、ポスティング移籍容認で、この問題は解決される。原ファミリーに詳しい球界関係者が明かす。
「原監督の契約は3年だが、実は2年で身を引き、松井氏にバトンを渡すことを考えているようだ。理由は、菅野をMLBへ送り出すため。エースの米球界転身は巨人にとって大きな損失だが、’20年オフならポスティングによる20億円の移籍金が入ってくる」

 原監督が2年で身を引くもう一つの理由は、ファンのため、待望の「ゴジラ監督」を誕生させることにあるという。原氏が早々にユニホームを脱ぐことで松井監督誕生の流れが出来ると考えているというのだ。

 「第3次原巨人が短期政権となるのは、陣容を見れば明らか。宮本和知氏(投手総合コーチ)、元木大介氏(内野守備兼打撃コーチ)、鈴木尚広氏(外野守備走塁コーチ)、相川亮二氏(バッテリーコーチ)など6人が新任で、うち4人は指導経験すらない。ヘッドコーチ・GMが不在で監督が兼任するなど、今の時代にはまさしく自爆行為。要するに原監督は試合の勝敗だけでなく、人事の責任まで取らなければならない。選手のスキャンダルが発覚する可能性もあり、グラウンド内外でどのような問題が生じても責任は原監督という立場に望んで身を置いている」(前出・球界関係者)

 来季は、例え最下位でも続投は約束されているが、2年目に結果を出せなければ、即座に「原おろし」が始まるだろう。これまで球界では、ヘッドコーチに詰め腹を切らせてもう1年というのが常套手段だったが、今回の原政権ではそのカードは使えず、自ら責任を取り潔く退陣となる。入れ替わりに松井氏が監督に就き、ヤ軍への置き土産に菅野が海を渡る―。そんな噂が日米の記者の間で流れたのだ。

 だが、これでは原氏1人が割りを食う形だ。それでも算盤勘定は十分に見合うと、球界関係者は続ける。

 「25歳でヤンキース入りした田中将大の契約は年平均23億円。そこから換算しても、31歳でヤ軍入りする菅野の年俸は20億円超となると見られています」

 年俸6億円から20億円超へ…。菅野のことを思えば、自分の退任と引き換えに夢を叶えてあげたいというのが叔父の本音だろう。まして、原氏には自民党筋から政界入りの誘いがあり、スポーツ大臣就任への道も開けているという。

 予定を1年前倒しするからには、三者三様にメリットがあるのだ。

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