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元ロッテ・里崎氏に賛否の声 巨人・原監督も疑問の“FA人的補償”、現行制度に対し提言した改革案とは

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里崎智也氏

 元ロッテでプロ野球解説者の里崎智也氏が、19日に自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。プロ野球・FA制度の制度変更について言及した。

 チーム内の年俸が上位のAランク、Bランク選手の獲得先球団は、獲得元球団への金銭補償、もしくは人的補償が必要となる現在のFA制度。この現行制度を巡っては、今月4日に巨人・原辰徳監督が「人的補償は撤廃する必要がある」と提言したことが広く報じられている。

 里崎氏は原監督の提言に対し「分からなくもない」とした上で、「じゃあ人的補償、やめましょう」と一言。続けて、元球団側の補償について「人的補償をやめる代わりに、Aランクの選手を獲った場合は今まで通り旧年俸の8掛け(0.8倍の金額)を(金銭補償として)もらうか、もしくは旧年俸の6掛け(0.6倍)プラス翌年のドラフト1位(指名)権をもらえるか…」と現行制度に代わる新しい制度の導入を提案した。

 また、現在1位が入札指名制(全球団が同時に指名し、重複した場合クジによる抽選を行う方式)、2位以下がウェーバー方式(下位球団から順に指名する方式)、逆ウェーバー方式(上位球団から順に指名する方式)を交互に繰り返す現行のドラフト制度についても、「完全ウェーバー(入札指名制を用いず、1位から下位球団が優先して指名できる方式)にします。これはFA(前述・自身の改革案)とセットです」と提言した。

 里崎氏は他にも、FA権の取得規定年数やドラフト入団拒否選手への処遇について持論を展開。また、動画内で述べた一連の改革案について、「これ(自身の案)に賛同してくれる人は、少なくとも(一定数は)いると思いますよ」と自信をのぞかせる場面もあった。

 今回の動画を受け、ネット上のプロ野球ファンからは「選手にとって活躍の場が増えそうだから賛成」、「ドラフト権譲渡なら引き抜かれる側の球団にもメリットがある気がする」、「各球団の戦力均衡が進んでシーズンが面白くなりそう」といった賛同の声が多数。

 一方、「この案だとFAに参加するチームが減りそう」、「完全ウェーバーにすると最下位になるためにわざと負けにいく球団が出るぞ」、「プロ入り前の選手がFAのシワ寄せを受けるような案はいい案とは言えない」といった反対意見も少なからず寄せられていた。

 選手会との折衝やオーナー会議での承認が必要なことを考えると、早期の実現は現実味が薄い里崎氏の改革案。ただ、里崎氏が今後監督や球団幹部といった立場になって発言力を強めれば、今回の案も実現に近づくのかもしれない。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
里崎智也氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww

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