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漫画だけじゃない、さくらももこさんの功績 あの“名脇役”の抜擢も…

 漫画家のさくらももこさんが、乳がんのため8月15日に亡くなっていたことがわかった。27日に訃報が報じられると、ネット上では悲しみの声があがっている。さくらさんの代表作といえば、『ちびまる子ちゃん』である。エッセイ漫画というジャンルを切り開いた金字塔的な作品として知られる。さくらさんは漫画家としてのイメージが強いが、実績はそればかりではない。

 「アニメ版『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)がスタートするにあたり、さくらさんは脚本へ参加しました。さらに、上がってきた絵コンテに修正を加えたほか、声優にはアドリブを禁じ作品の世界観を作り上げていました。番組の代名詞ともいえるキートン山田のナレーションは、当初は予告編のみに使われていましたが、さくらさんが『この声が欲しかった』と本編にも抜擢しています」(サブカルチャーに詳しいフリーライター)

 アニメ版『ちびまる子ちゃん』は1990年の1月から1992年の9月まで約2年半にわたって放送され一旦終了する。これは、さくらさんがアニメのクオリティを保てるのは3年と期限を区切っていたためだ。しかし、継続を望むファンの声が多く、1995年1月より現在まで続く第2期放送がスタートする。この時期にはさくらさんの新たな才能が注目され始めていた。

 「エッセイですね。もともと漫画で展開していた世界を、文字に記すようになったのです。特に1994年に経験した妊娠や出産体験を綴った『そういうふうにできている』(新潮社)は話題になりました。自身が漫画家になるまでの来歴を綴った2005年刊行の『ひとりずもう』(小学館)は、のちに自らの手で漫画化されていますね」(前出・同)

 このほか、ラジオパーソナリティー、作詞家、雑誌編集長と、さくらさんはマルチに活躍した。53歳という早すぎる死が惜しまれてならない。

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