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ヤクルト IT大手「ミクシィ」強力タッグで構築する巨人包囲網

 球団設立50周年を迎えた東京ヤクルトスワローズが、IT大手のミクシィ(本社=東京都渋谷区)と今季のトップスポンサー契約を締結し、一躍、球界の台風の目に躍り出た。これにより今季のスワローズには、ユニホームの右胸とヘルメット、神宮球場内に「XFLAG(エックスフラッグ)」のロゴが貼られる。

 XFLAGはスマホRPG「モンスターストライク」などのエンターテインメント事業を手掛けるミクシィ社のロゴで、これまでのヤクルトのイメージを一新。2月19日に契約締結を発表したミクシィの木村弘毅社長は、次のように語った。
「渋谷・青山周辺が日々様変わりする中で、本拠地を近くに構える両社が手を結ぶことに大きな価値を感じています」

 同社はネットやゲームで培った技術力と連動して、様々な強化支援をしていく方針も明らかにした。

 手本としているのが、横浜DeNAだ。こちらはIT企業の持つマーケティング力、企画力、技術力をプロ野球に取り入れ、観客動員を経営参画前の2倍近くに伸ばした実績がある。さらに独自の情報分析システムを取り入れ、「セ・リーグのお荷物」と言われたベイスターズをクライマックスシリーズ常連のチームにバージョンアップさせた。

 「画期的なのは、データ分析部門をこれまで野球と縁がなかった若手のITエキスパートを集めて組織化したことです。スコアラーからリアルタイムに届く情報をパソコンで多角的に解析し、統計に裏打ちされた対処法を現場に届ける。これはプロ野球OBの感覚に頼る伝統球団の旧態依然とした対策とは対極の手法です。昨オフ、巨人は相変わらずの大砲主義で40億円を補強に費やしたのとは、明らかに時代感覚のズレを感じます」(スポーツ紙デスク)

 補強ではなくハイテク化に力を注ぐヤクルトは、トリプルスリーを3回達成した山田哲人、メジャーから復帰して2年目を迎える青木宣親、さらにかつてシーズン60本塁打を放ったバレンティンのバットに磨きをかける目論みなのだ。

 プロ野球界はIT企業を親会社に持つソフトバンク、楽天、横浜DeNAが新風を巻き起こしており、横の連携を強めている。そこにミクシィを通してヤクルトも参戦。情報の共有化を進めることで、巨人包囲網が完成するというわけだ。

 ミクシィはJリーグ・FC東京や渋谷区をホームタウンに活動する3人制プロバスケットボールチーム「TOKYO DIME」ともスポンサー契約を結んでおり、連携して巨人人気に挑むという構図だ。

 広島とともに、手強い相手が浮上した。

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