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巨人 松井秀喜ヘッド誕生の切り札で星稜・奥川1位指名

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提供:週刊実話

 「101回目」の夏を迎えた甲子園が、ゴジラ松井にとって巨人帰還の契機になるかもしれない――。

 「やっぱり、星稜(石川県)の奥川恭伸がよかった。まだ伸びしろもあるし、『令和の怪物』よりも“オトナ”だということをこの大会でアピールしました。1位指名を変更するチームも少なくないと思いますよ」(在阪球団スカウト)

 星稜・奥川の好投に、12球団スカウトは釘付けになっていた。

 今大会初の延長・タイブレーク制に持ち込まれた3回戦の智弁和歌山戦。奥川は14回165球を投げ、奪三振数は23。強打の相手打線を「失点1」に抑え込んだ。

 「連投したら故障する」と、県予選決勝戦での登板を回避した大船渡高校の佐々木朗希とは対照的なタフネス投球に、12球団スカウトの評価はさらに高まった。

 「走者を出した後、ギアを一段階上げる感じ。変化球で抜くところは抜くし、延長戦に入ってもスピンの掛かったストレートの威力は全く衰えませんでした」(同)

 “佐々木フィーバー”となった岩手県予選中、日本ハムはいち早く、彼の1位指名を明言した。

 しかし、甲子園大会が始まるなり、「両方獲れないかなあ…」と、言葉を変えてきた。それくらい、奥川の評価は今大会で急上昇したのだ。
「今年は好野手は少ないけど、高校、大学、社会人に好投手が多いんです。12球団の指名が割れる可能性もあるし、初志貫徹で最速163キロの佐々木を指名する球団もあると思います」(スポーツ紙記者)

 その1位指名だが、原辰徳監督率いる巨人について、こんな情報も聞かれた。
「巨人はかなり早い時期から奥川を評価していました。スピンの掛かったストレートについて『江川の再来』とまで言っていました」(球界関係者)

 原巨人が奥川の指名に成功すれば、星稜は1992年のゴジラ松井以来の1位指名輩出となる。
「松井秀喜氏(45)も奥川の実力は知っているはずです。松井氏は日本の球界事情に物凄く詳しく、’14年にキャンプで巨人の臨時コーチを務めた時も、20代の選手が挨拶に行くと、その選手の活躍した試合のことを切り出し『頑張って』と励ましたりしていたほどです。翌年、横浜DeNAの臨時コーチを務めたときも同様で、衛星放送やネットで日本のプロ野球中継をチェックしているようです」(同)

 これまで何度も巨人の監督候補に挙げられては、その都度、否定してきた松井氏。しかし、ニューヨークに住んでいる今も、日本のプロ野球界のことは気に掛けていたようだ。

 また、星稜の林和成監督は松井氏の1学年後輩。「高校野球もチェックしている」(同)という松井氏が、カワイイ後輩が手塩に掛けて育てた有望株に強い思いを抱いているのは間違いない。

 その奥川を指名後、原巨人はゴジラ松井にコーチ入閣のアタックを掛けると目されているのだ。
「何度目のアタックかもう分かりませんが、原監督は3度目の今回の指揮官就任において、ヘッドコーチを空席にしました。シーズン中もファームのコーチを『研修』と称して一軍に帯同させることもあり、指導者も同時に育てています」(ベテラン記者)

 今年春、松井氏はニューヨークで高橋由伸前監督との会談に臨んだ。松井氏は高橋氏の「監督時代」を労った。
「その言葉の端々からは世代交代の時期にあったチームを率いる難しさ、それをあえて引き受けた元同僚への同情のような思いが感じられました。これまでは、巨人監督の話を振られるのも嫌そうだったのに、ここ最近はそうでもないというか…」(同)

 松井氏は高橋氏のように「いきなりの監督就任」となるのを警戒しているようだ。空席となっているヘッドコーチを拝命し、原監督の下で学ぶ。そして、投打の担当こそ違うが、奥川の育成も後方支援する。そして、指揮官就任――。そんな青写真も見えてきた。
「奥川指名は松井氏に再アタックする大義名分ともなります。エース・菅野智之の不振を受け、今秋のドラフトは投手中心のドラフトになりそうな巨人は、『次世代のエース育成』が最大のテーマです。上原浩治氏が引退し、背番号19も空いている。今の巨人は奇しくも、松井氏、奥川の両方を迎え入れる環境が整っているんです」(同)

 また、引退後の松井氏は家族との時間を最優先に考えてきた。これから子息は学校に通うわけだが、目が離せないという年齢ではない。日本への単身赴任も可能となってきた。
「ヤンキースのフロントは松井氏に絶大な信頼を寄せており、巨人での仕事が終わったら、また戻ってきてくれと前向きに送り出してくれるはず。日本人メジャーリーガーとして、同年代に活躍したイチローもマリナーズのマイナーで指導者になり、井口資仁も千葉ロッテの監督になりました。自分も教える側の年齢になったという自覚を自然に持ち始めたようです」(前出・スポーツ紙記者)

 原監督からすれば、松井氏は第一次政権時で退団した離脱者。しかし、そういうわだかまりは両者の間には“ない”という。チーム再建の協力者を「1人でも多く…」の心境だ。
「松井氏を帰還させるためにも、奥川1位は決定でしょう」(同)

 世代交代の時期を迎え、若手が安定した力を発揮しつつある巨人。ゴジラ松井氏がようやく動き出す。

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