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「日航123便墜落事故」後日談でさえも闇に葬られていた…だった

 日本が未曾有のバブル景気に踊る直前だった昭和60(1985)年の夏ーー。

 お盆の帰省客や行楽客たちを乗せた東京・羽田発ー大阪・伊丹行の日本航空123便は、定刻を4分遅れて18時04分に羽田のスポットを離れると、18時12分に離陸。しかしそのわずか12分後の18時24分には、突如として機体に異常が発生、操舵が不能となってしまった。その後、クルーたちによる懸命の努力もむなしく、18時56分30秒に群馬県多野郡上野村の高天原山の尾根に墜落。わずか4名の生存者以外、乗客乗員合わせて実に520名もの尊い命が奪われることとなってしまった。世に言う『日本航空123便墜落事故』である。

 この事故については、その後に行われた事故調査委員会の報告により、既に「圧力隔壁破損による急減圧、空中分解による垂直尾翼脱落、及び油圧系統全滅を含む操縦系統喪失によって引き起こされた」と結論づけられている。しかし、こうした不具合を引き起こした原因や、これほどまでに多くの犠牲者を出してしまった経緯については、今なお様々な憶測が存在しているのが実情だ。

 それらの中には、「自衛隊の演習に巻き込まれて撃墜された」とするものや、墜落時にはかなりの生存者がいたものの、運搬していた貨物の中に放射性物質が含まれていたため「見殺しにされた」というもの、さらにはこうした事態を隠蔽するために、「意図的に殺害された」とする陰謀論めいた噂まで存在している。だが、そうした数多くの荒唐無稽な憶測でさえも、一笑に付すことができない出来事が、後に発生していたことはあまり知られていない。

「そりゃあもう、当時は大騒ぎでしたよ。なにせ山の中に飛行機の部品が落っこちてるんだから」

 123便の事故から20年以上が経ち、21世紀になってすぐに発見されたという同機の部品についてそう語るのは、静岡県某所で暮らす農家のAさんだ。当時、Aさんは農業用水として使用している山水の貯水タンクの状態を確認しに出かけた際、たまたま近隣の山中で、同機の機体の一部と思しき残骸を発見したのだという。

 彼はすぐさま地元の駐在に届け、近隣は大騒ぎになったというが、その実、なぜかこの騒動は発見からほどなくして、“闇”に葬られることとなったのだーー。

 「最初はね、新聞記者の人なんかも来てね。私も『自分が見たもの』を説明していたんだけれどもね、いつまで経ってもニュースや新聞に出やしない。それどころか、区長(※集落ごとのまとめ役)さんが来て、『誰にも言うな、すぐに忘れろ』なんて言い出してね。だから私は、“あの部品”が、見つけちゃいけないものというか、見つかっては困るものだったんだと、理解することにしたんだよ」

 本来であれば、大手メディアで大々的に取り上げられてもおかしくないような出来事であるにもかかわらず、わざわざ取材に来た地元メディアでさもなぜか報じず、それどころか箝口令とも言うべき圧力がかけられたというAさんの“発見”。あまりに不可解な事態を􄼬しく思ったAさんが、ほどなくして発見箇所を確認しに行ったところ、驚くことに、その現場は、“それ”があったことすら分からぬほどに、跡形もなく片付けられていたのだという。

「(発見直後)駐在さんに話した後、すぐに警察の車が何台か来て。それが終わったと思ったら、今度は自衛隊のトラックみたいなのが真夜中に何台も来ているのを見たんだよな。あの時……きっと部品を引き上げていったんじゃないかって思うよ」

 無論、Aさん自身が高齢であることや、その“存在”を示す物証が現在では確認できないため、なんとも言い難い部分ではある。だが、Aさんが語る一連の内容は、“尋常ならざる何か”を、我々に感じさせることも事実だ。実際、Aさんが「今でも覚えている」という発見箇所を、持参した地図上で示してもらったところ、それは紛れもなく、操舵能力を奪われた123便が迷走したルート上に存在していた。

 いわゆる「未解決事件」に関する各種の証言がそうであるように、それらの一つ一つについて個別に見ていくだけでは“点”でしかなく、事態の全貌が見えにくいものだ。しかし、そこへ何者かによって意図的に隠された“線”を加えることで、それまで見えてこなかった“何か”が浮かび上がってくることは珍しくないし、筆者自身、今回ご紹介したAさんの証言は、そうした線の一つになり得るものと考えている。

 もっとも、その墜落から30年以上経過した今、この墜落事故を巡る謎は、今後も未来永劫、明かされることはないのかもしれないが……。

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