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神戸市でイノシシに突進され警官がケガ 神戸で“イノシシ遭遇”は珍しくない?

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画像はイメージです

 神戸市灘区の路上で、巡回に当たっていた兵庫県警灘署の巡査長(49)がイノシシに突進され、右脚に軽傷を負うという事件が起きた。報道によると5日午後3時前、巡査長は住宅街で路上を歩いている成獣のイノシシを発見。徒歩で後を追ったが、突如イノシシが方向転換し、向かってきたという。イノシシは山の方向に逃げていったとのことだ。

 この事件に対し、ネットユーザーからは「神戸でイノシシが出るのは日常だから」「灘区は特に多い」といった意見が見られた。神戸でイノシシと遭遇することが「日常的」というのは、真実なのだろうか。神戸生まれ神戸育ちの男性に話を聞いた。

 「イノシシとの遭遇は日常ですね。学生時代から、学校にイノシシが出現したなんていうことはザラにありました。『イノシシ出没注意』という看板があるぐらいですし。自分もイノシシと実際に遭遇したことがありますよ」。驚いてしまうが、この意見を裏付けるデータがあった。神戸市によると、出没エリアとして特に知られている東灘区では、イノシシ関連で2016年4〜8月に住民から受けた問い合わせは63件もあったという。

 イノシシと遭遇し、襲われる事件は兵庫県以外でも起こっている。栃木県では10月29日午前、足利市巴町の住宅の庭で66歳の男性がイノシシに襲われ、尻や左手などをかまれる被害に遭った。男性は左手の親指を粉砕骨折する重傷を負った。同市中心部を流れる渡良瀬川ではイノシシが相次いで出没しているとのことだ。

 警察が「イノシシに注意を」と呼びかけている地域は多い。今回の事件が起きた兵庫県警灘署では、イノシシに遭遇した際は刺激せずにその場を離れ、警察や市の鳥獣相談ダイヤルに通報してほしいとしている。これはどの地域でも同様。イノシシと遭遇しても、近づかずに相談窓口に通報するよう呼びかけている。

 イノシシに遭遇するのが地域によっては日常的であるということは事実のようだ。イノシシに遭遇した際には個人で対処しようとせずに、専門家に任せることが大切なのは間違いないだろう。

文/大久保 舞

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