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茨城県警の署員が「捜査が面倒」と書類を偽造

 茨城県警は12月5日、捜査書類を自宅に隠したり、ウソの捜査書類を作ったりしたとして、日立署地域課の男性警察官4人を、虚偽有印公文書作成・同行使や公文書毀棄(きき)などの容疑で書類送検した。

 全員容疑を認めており、巡査(23)を減給(10分の1)1カ月の懲戒処分、別の巡査(27)、38歳と31歳の巡査部長の3人を本部長訓戒とした。2人の巡査は同日付で、依願退職した。監督責任などから、当時の同課長だった40代の警部ら計7人も本部長訓戒などとした。

 県警によると、23歳の巡査は12年に少年に職務質問した際、盗難自転車を発見したにもかかわらず、自ら放置自転車を見つけたとする偽造書類3点を作成した。さらに、11年8月〜13年7月に取り扱った窃盗事件などの捜査書類54点を、交番の個人ロッカーや独身寮の部屋に隠した疑いがもたれている。

 27歳の巡査は10〜12年、器物損壊事件の実況見分調書など6点を自宅に隠すなどしていた。

 38歳と31歳の巡査部長は、08年、盗難自転車を巡り、偽造書類2点を作成するなどした。

 それぞれ、「捜査が面倒だった」「書類の不備などで上司に怒られるのが怖かった」などと話している。

 県警の吉田浩一監察室長は「県民に深くお詫びします。今後は業務管理の徹底を図り、再発防止を推進する」とコメントした。

 事件が起きているのに、「面倒だから」などの理由で捜査をしないのなら、警察の存在意義自体がなくなる。
(蔵元英二)

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