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日本ボクシング連盟・山根明元会長告発文が飛び火する日大問題第2R(1)

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提供:週刊実話

 国内のアマチュアボクシング競技を統括する日本ボクシング連盟が、12項目の不正を告発された。この騒動は、同連盟の山根明元終身会長(78)だけではなく、昵懇の仲である日本大学の田中英壽理事長(71)と、同大学にも影響してきそうだ。

 「過剰接待、助成金の不正流用、不正審判などの疑惑を告発された山根氏は、日本大学の客員教授でもあるんです。山根氏を日大に招いたのは、田中理事長なんです」(関係者)

 疑惑の渦中にある山根氏が、日本大学スポーツ科学部に招かれたのは今年4月。大学広報部は各メディアに「任命の理由は公表しておりません」と答えていたが、興味深い事実がいくつかある。

 すでに大学は前期の講義を終えている。なのに、山根氏は教授として一度も教壇に立っていないのだ。
「山根氏は自身が中学しか出ていないからと言って、教授になれたことを物凄く喜んでいました」(ボクシング連盟関係者)

★理事長謝罪でも存続の危機
 悪質タックルで公式戦出場停止中の日本大学アメリカンフットボール部は、秋季リーグ戦での復帰が叶わなかった。かつて立命館大学コーチの橋詰功氏(54)が新監督に選ばれ、その選考には外部識者を加えた面接もされた。関東学生アメフト連盟にも改善書を提出した。しかし、「この内容では不十分」と一蹴されてしまったのだ。

「この結論が出る前日、第三者委員会が最終報告を発表しました。大学の経営組織が内田正人前監督の独裁体制を生んだと。翌31日、学連が復帰を認めるかどうかを話していた最中に、日大は悪質タックルを指示した内田氏、そして、井上奨前コーチを解任しています。2人を切ることが公式戦復帰の後押しになると思っていたのです」(前出・関係者)
 まだ続くアメフト部の問題に「客員教授・山根明」の疑惑が重なってきた。

「田中理事長と山根氏は、個人的に十数年来の交遊がありました。'15年2月、日大相撲部の祝賀パーティーが開かれ、そこに山根会長も招かれたんです。その席上で2人の関係が深まり、客員教授就任の流れができました」(前出・連盟関係者)

 急に決まったわけではない。田中理事長の「鶴の一声」ではあったが、きっかけは3年ほど前。山根氏は、やはり田中理事長の要請で、日大櫻門ボクシング会の常任顧問に就任していた。

「2人は共通の応援者を介して知り合い、意気投合しました。常任顧問になると、山根氏も田中理事長のちゃんこ屋に出入りするようになり、ボクシング部の強化案についても話し合ってきました」(元職員)

 山根氏はインターハイも仕切っていたので、有望な高校生を知り尽くしている。そのため、彼らの日大進学をお願いしてきたそうだ。

「日大ボクシング部に不正はない」(同)
 しかし、これから始まる告発調査で山根氏がクロと判明すれば、「講義をしない客員教授がいる。不義の輩を教授にした」として、学校法人の認可にも影響してくる。文科省が今回の告発状に慎重なのは、そのせいである。

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