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NPB復帰かなわず ラミちゃんがひっそり引退

 野球の独立リーグ、ルートインBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスは10月14日、アレックス・ラミレス打撃コーチ兼任外野手(40)の今季限りでの現役引退を発表した。ラミレスは米国に帰国中であるため、記者会見は後日行われる予定。

 DeNAに在籍した昨年4月、外国人選手としては史上初の2000安打を達成したものの、チーム方針から代打要員に降格。同年7月、打撃不振のため、来日以来初の2軍落ちとなった。イースタンリーグでは打率3割を打ったが、1軍からお呼びは掛からず、戦力外通告を受けた。

 現役続行を希望したラミレスだが、どこからもオファーはなく、今年2月に年俸500万円(コーチ料込み=金額は推定)で群馬と契約。しかし、目標としていたNPBへの復帰はかなわず、引退を決断した。

 球団を通じ、ラミレスは「ファンの皆さん、これまで自分の野球人生へ大きな声援ありがとうございました! アレックス・ラミレス “ラミちゃん” はアメリカ10年、日本で14年、合計24年続いた野球選手としての生活に幕を引くことを決断しました。振り返れば、2000年にヤクルトスワローズに入団し、こんなにも長く日本で野球をやることになるとは思いもしませんでした。ファンの皆さんの応援なしに、ここまで長く日本でプレーすることはできませんでしたし、皆さんの声援は、いつも自分の想像を遥かに超える大きさで自分を支えてくれました。本当にありがとうございました」とコメント。

 今季、ラミレスは45試合に出場、打率.305、7本塁打、38打点の成績を残したが、6月と9月に、家族の病気療養の付き添いのため帰国するなど、フルシーズンはたらくことはできなかった。

 昨年2月、東京・西麻布にプエルトリコ料理店「ラミちゃんカフェ」(後に、「エル・コキ レストランテ」に改称)をオープンし、夫人に店を任せていたが、9月14日をもって、ひっそり閉店していた。

 ラミレスはMLBで3年プレーした後、01年にヤクルト入りし、巨人、DeNAで活躍。NPBでの通算成績は1744試合出場、2017安打、打率.301、380本塁打、1272打点。首位打者1度、本塁打王2度、打点王4度、最多安打3度のタイトルを獲得している。

 日本のファンにこよなく愛されたラミちゃんだが、これだけ輝かしい実績を残した選手としては、あまりにもさびしい幕引きとなった。今後は指導者を目指すという。
(落合一郎)

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