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私はこうしてお客様に落とされた 〜雪乃・ホステス(28歳)〜

 「いいよな〜、俺も若い子から声かけられるような男になりたいよ」

 “嘘つけ! 本当はモテるくせに!”

 「ええ〜! 湯川さんってモテそうなのに〜」
 「じゃあ、私が立候補しちゃおうかな?」

 “ほらみなさい、仕事とプライベートの区別もつかない子たちがノリノリになっちゃったじゃないの。”

 「さすが、ホステス! うまいこと言うね(笑)。じゃあ、来世はみんなで俺を奪い合ってちょうだいね?」
 「来世って、待たせ過ぎでしょ! 今世で奪い合っちゃいますよ〜?」
 「マジで? 嬉しいな〜。ただ、今世は、家で可愛い彼女が待ってるからそろそろ帰らないとダメなんだよね〜」
 「なんだ、彼女いるんじゃん!」
 「そうなんだよ、今世で唯一、俺と付き合いたいって言ってくれた変わり者の彼女がね。…あっ、雪乃? チェックお願い」

 名残惜しそうに若い女の子たちと別れの挨拶を交わす湯川さんを送り出すために、一緒にエレベーターへと足を運ぶ。

 「…いいの?」
 「はっ? いいのって、何が?」
 「あの子たちからもらった名刺、胸ポケットにしまってたでしょ? そんなわかりやすいところに入れておいたら彼女に見つかるよ」
 「本当にわかってないな、雪乃は。お前の男はこんなに名刺をもらうモテる男なんだぞ! って、彼女に見せてやるんだよ」
 「何それ、バカみたい。名刺をもらえるからって、モテてることにならないでしょ?」
 「いいの! ちょっとしたことでもいいから、彼女が誇りに思うような男でいたいんだよ」
 「…」

 きっと、「自分はモテる」ということをわかっているけど、それをうまく隠すからモテるんだろうな。それに、女の子がたくさんいる前で、堂々と「彼女がいる」と言えるから余計に追いかけたくなっちゃうんだと思う。

取材・構成/LISA
アパレル企業での販売・営業、ホステス、パーティーレセプタントを経て、会話術のノウハウをいちから学ぶ。ファッションや恋愛心理に関する連載コラムをはじめ、エッセイや小説、メディア取材など幅広い分野で活動中。
http://ameblo.jp/lisa-ism9281/

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