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「女性との交遊に使った」 鹿児島・湧水町の職員が7500万円着服

 人口わずか1万人の小さな町で、職員による多額の公金横領事件が起きた。

 鹿児島県湧水町は3月29日、会計課主査の男性職員(34)が町の口座から現金を繰り返し引き出し、計約7500万円を着服したと明らかにした。湧水町は26日付で職員を懲戒免職処分とし、損害賠償を求めるとともに、業務上横領容疑での告訴を検討している。町の調査に対して、職員は着服を認めており、「ローン返済と女性との交遊に使った」と話しているという。

 町によると、職員は2008年から会計課に所属し、口座の支出を1人で管理。11年9月〜13年11月、業務委託先などへの支払いの際、現金払いを指定されたように偽り、町の口座から繰り返し現金を引き出したとされる。

 13年12月、この職員が入院中、業務委託先の町内の福祉団体から「委託料が未納付」との連絡があったため、調べたところ、職員が13年11月下旬、支払通知書を口座振り込みから現金払いに改ざんする形で、計66万7150円を引き出していたことが3月11日に発覚した。その際は、職員の家族が全額弁済した。他にも着服があるとみられたため調べたところ、実に約7500万円にも及ぶ公金横領が判明した。

 公式ホームページによると、湧水町の歳入は11年度(平成23年度)で約82億5000万円で、職員は町の歳入の100分の1近くを着服したことになる。
(蔵元英二)

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