あれから20数年。いつの間にか姿を消したアングッティが再発売されていた。たまたまコンビニで“再会”したときは、体の震えが止まらなかった。1個しかなかったので素早く買い物かごに放り込み、一緒に牛乳を買った。これで準備OK。帰路は自然と急ぎ足になった。
さあ、いよいよ実食である。大きく「ふうっ」と息を吐き、古き良き懐かしきあの味を噛みしめた。ん? なんとなくマーガリンの分量が減ったような気がするゾ。しかし、うまいことには変わりなかった。
実は当時、そのしつこい脂っぽさから、男子高校生のあいだでは「つい2個買っちゃうけど、なぜか1個が限界で2個目はうまくない」と都市伝説が生まれたほど。それが大人になったせいか、それともマーガリン比率が変わったのか、確実に2個おいしくいただけることを確信した。
税込み105円。(覆面調査員・ヨン様)