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ヨシノブ巨人を蝕む3つの病巣 〜史上最悪キャンプ舞台裏〜

 “魔の2年目”を迎えたヨシノブ巨人が3月1日、沖縄キャンプを打ち上げた。“魔”というのは、三顧の礼で迎えられた原辰徳の第一次政権、堀内恒夫政権とも3年契約の2年目オフに解雇されているからだ。今季優勝を逃せば、高橋由伸監督もまた、同じ道筋をたどってしまう可能性がある。

 2月1日からの宮崎キャンプのスタートは、当初こそ、20億円とも30億円とも言われる超大型補強で評判が高かったが、終わってみれば「まるっきり活気がない。史上最悪のキャンプ」と評論家たちのコメントは酷評ばかりだった。史上初のFAトリオのうち、下半身の張りを訴えた陽岱鋼(前日本ハム)と右肩痛の山口俊(前DeNA)はともに三軍で調整中。森福允彦(前ソフトバンク)こそ順調のようだが、新外国人マギーなどの移籍組にチームの主導権を奪われ、チームの士気は下がりっぱなしだ。

 巨人担当記者によると、「ヨシノブ巨人を蝕む病巣」が3つあるという。
 まずは、常に本心を明かさぬ高橋監督の慎重発言だ。記事にしようにも面白くないコメントばかりで、話題性に事欠くという。それでいて担当記者にも「巨人は常に紳士たれ」を要求し、ジャケット、スラックス着用のドレスコードを押し付け、ヒゲもNGとなった。揚げ句は雑談での記事にも規制を設ける始末で、野球技術に関する報道ばかりを押しつけているという。ネガティブな記事ばかりが増殖しているのはそのためで、自然とメディア露出も激減している。

 超大型補強の反動も予想以上に大きい。FA3人と新外国人マギーの加入で生え抜きスター選手が次々に配置転換の憂き目に遭っているのだ。次期主砲と期待される岡本和真三塁手は村田修一、マギーの壁に阻まれ外野手へ。ポスト鈴木尚の俊足外野手・立岡宗一郎は陽岱鋼加入で二塁へコンバートされた。どちらも守備練習に追われ、打撃に影響が出始めている。超大型補強で押し出された選手で二軍は満員御礼状態。一軍残留組は苦渋のポジション変更で生き残りに懸命の構図だ。

 球界の人気を独りで支えてきた二刀流・大谷翔平(日本ハム)が今シーズン限りでのメジャー移籍が決定的になったことも響いている。この球界のピンチに救世主と期待されているのが、早実の“怪物”清宮幸太郎だ。早大進学が有力と言われるが、今秋のドラフトではソフトバンク、西武、オリックス、DeNA、ヤクルト、中日の6球団が指名準備を進めている。巨人も岡崎郁元ヘッドコーチをスカウト部長に起用し、清宮指名シフトを敷いた。
 しかし、慶応閥の強い巨人と早大は、あの桑田事件以来、険悪な関係が続いたまま。清宮獲得に慶大OBの高橋監督も障壁となっている。ドラフト前の“慶応色払拭”が緊急課題という。

 次期監督が確実視されるOBの松井秀喜氏だが、今秋の就任には否定的なようだ。そこでつなぎに急浮上したのが、豪華生え抜き選手を預かる斎藤雅樹二軍監督。異例の一、二軍の監督入れ替え説も、ネット裏では囁かれ始めている。

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